2017/08
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400万トンの不法投棄残存量
圏内に不法投棄された産業廃棄物を撤去すると1561億円もの巨額な費用がかかることが、千葉経済センターの調査で分かった。

県などの監視強化で新規の不法投棄量は急減したものの、残存量は、389万トンと全国の約4分の1を占める。
調査にあたった千葉銀総研は「放置すれば、土壌や水質汚染につながる」と懸念し、県に撤去対策を提言した。

また、不法投棄の罰則強化や産廃処理業者の積極的な情報開示を提言。「額が大きいからといって、先送りせず、撤去のための長期計画の策定も必要」と話している。
>以上の記事は、実は、平成18年3月17日の千葉日報「ちば経済」欄の記事。

あれから、5年。全く事態は変わっていない。
今回の常任委員会(3月12日)で、私は、産廃不法投棄処理対策事業について聞いた。

千葉県は、平成18年当時から、毎年不適正処理箇所対策費用として1億200万円を計上してきた。

しかし平成19年に1億2216万円で4箇所の硫酸ピッチ除去の代執行を行なった。
代執行とは、本来業者が除去を行うべきだが、何らかの事情(倒産、業者が逃げてしまった)で、業者が不法投棄をそのままでいなくなり、その残された物が、周辺住民の健康や生活に著しく影響があると思われる場合、行政がなり代わって、除去を行うこと
。本来は、かかった費用は、業者に請求することになっているが、代執行された事例で、業者がかかった費用を払ったという話は、寡聞にして、聞いたことがない。

そうはいっても、かつて、不法投棄が大手を振ってバッコしていた千葉県には、とんでもない負の遺産がゴロゴロしている。
改めて問うたところ、400万トンとのこと。全国の23%を占める量。

しかし、平成20年以降、毎年計上される1億200万円は、立ち入り調査のために職員の必要装備(これってなに?)のために200万円弱が使われるだけで、そっくり使わず、残されてきた。

「なぜ使わない?」との質問に対して、
「いざというときに、お金がないと困るから」との答弁。

他にもある。
不適正処理箇所調査事業として、
525万円(20年度)、1200万円(21年度)、500万円(22年度)、1200万円(23年度)、
そして24年度予算にも500万円計上されている。

大規模な不適正処理箇所(16箇所)について、行政代執行を実施するか判断するための水質検査等を定期的(概ね3年に1回)実施する事業、だという。

「調べて、何か分かったか?」との質問には、
「平成21年度実施の定期調査では支障が懸念される箇所はなかった」、という答弁。

「では、それ以外の年度は?」と聞くと、「うにゃうにゃ」・・・・よくわからない答弁。

「即、命に係わるというようなよほどの緊急性がない限り、除去はしないということか?」
と聞くと、
「そうです」に近い回答。

「使えるお金は少しでも使いながら、少しづつでも除去すべきだと思うが、どうか」と聞くと

「排出業者が、一義的に除去すべき、と考えます」と木で鼻をくくったような答え。

・・・・ロボットを相手に話しているような、いらだたしさ。

県の「廃棄物処理計画」には、しっかり、
不法投棄監視、不適正処理に対する指導、支障除去対策の実施、がゴシックで書かれている。

「書いてあるだけです。いつまでに実行するとは書いてありません」と、言葉にはならないが、担当者の顔に書いてある。

さらに気になる予算の事業を上げる。

産廃処理事業事前相談事業   1520万円
平成23年度は、産廃協会に委託されてた。

なんで、同業者に、事前資料チェックを依頼するのか?ときけば、「同業者だから、一番詳しいので」という答弁。

同じく、県外産業廃棄物中間処理届出事前相談事業   1477万円

「どこに委託するのですか?」
「今年の予算だから、入札で決まるので、どこに委託するかはまだ、決まっていません」
「では平成23年度はどこに委託しましたか?」
「産廃協会です」
「一般競争入札でしたか?それとも随意契約でしたか?」
「随意契約です」

今年も、産廃協会に委託になる可能性は高い。

申請資料のチェックは、業者にさせていたんだ。最後の許可までさせていたんですか?
「いや、それは、自分たちでしています」

ハンコぐらい自分たちでおさなければ、仕事がなくなる。でも、チェックを業界がしているんなら、その申請書類チェックは、大甘になるだろうし、まして、自分で見ていない資料じゃ、業者の言いなりで行政が許可を出していることになる。

そんなことにために、あわせて3000万円近いお金が、委託費として業者の手に渡っているなんて、なんとも理不尽。

おまけに産廃協会へは、行政から、天下りがどっさり。

過去、何人が天下ったのか、実態を知りたい、と強く思う。

生臭い話ばかりでは疲れる。
今日はお彼岸、そこで、お彼岸の句です。

やわらかく 岩に乗り来る 彼岸波  友子





プロフィール

ichiharatomoko

Author:ichiharatomoko
     
1948年石川県生まれ
早稲田大学卒業
市原市議2期を経て千葉県議(2期目)
市民ネットワーク千葉県共同代表

子ども3人は独立し夫と2人暮らし、ネコ1匹
趣味は絵を描くこと、俳句、散歩、読書

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