2017/08
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災害廃棄物の現状と課題
午前中は、市民ネット通信の最終チェック。

午後、生涯学習センターで特別企画「日本の災害廃棄物処理の現状と課題」と題するシンポジウムがありました。

基調講演は東北大学大学院環境科学研究科の吉岡敏明教授。
廃棄物資源循環学会「災害廃棄物・復興タスクチーム」幹事として、東日本大震災の現場で情報収集、対策ネットワークに貢献された方だということです。

甚大な被害を受けた仙台市の取り組みを豊富な映像とデータでわかりやすく話されました。

以下は先生のお話。

今回の震災では、沿岸市町村すべてを合わせると(千葉を含む)2400万トンの災害廃棄物が出た。

仙台では当初から、最終処理場に持ち込まれる廃棄物の量を出来るだけ少なくする、なるべく早くリサイクル市場に出すために分別を徹底。仮置き場も有効に使える。また、中途半端だと結局は、ただのごみになる。

災害廃棄物は一般廃棄物だが、産廃として、業者に委託。

分別・リサイクルの手法に長けた優良な業者を選び、個別発注した。
「取っておくべきか、廃棄すべきかわからない」とう業者の主張に対しては、あなたがその家の住人だったら、それは取っておいてほしいかどうかで判断してほしい、と任せたという。

道路もひびが入ったりして劣化しているので、大型ダンプはだめ。

木くずも分別。
・生木(流木を含む)一定の大きさにカット。丸太として製紙工場へ
・材木「柱を含む」チップにして→燃料に
・塩に浸かったベニヤ等→燃やす
・木の根っこ→チップと合わせて農家の敷き藁に(少々の塩分はいいだろうということ?)

一次処理をしっかりしてあれば、受け入れ先がある。混合したミンチごみは、ごみでしかない。

ヘドロは?
・汚泥ならば環境省、土砂ならば国交省、農地への流入なら農水省?環境省?という具合に、環境省、農水省、国交省、などの縦割りの弊害にも悩まされた。

右往左往させられる様が目に見えるようです。

その後、パネルディスカッション。廃棄物研究財団、千葉県廃棄物協会、旭市環境課長、千葉県環境生活部環境対策監の皆さんがパネラーです。コーディネーターは吉岡先生。

身近な千葉の対策をそれぞれに報告。

千葉は、阪神淡路大震災の時に、千葉県産業廃棄物協会と協定を結んでいたので、今回は迅速に協議し、旭市へも産廃協会からの派遣もスムーズにいきました。

発災後、いち早く協議を重ね、県内事業者473社のうち、160社から協力OKの回答を得、さらに79社に絞り込んで、対応に当たったとのこと。

災害時の分別リサイクルは、経験もなく、軌道に乗るまで大変だったそうです。

津波で打ち上げられたがれきの山から出てきた冷蔵庫からは、腐敗した食糧が出てきて凄まじい悪臭がしたり、ガレキの下に大量の砂があったりの苦労

また通常は工場で分別、リサイクルを行うのに、現場で分別をしなければならなかったので、それもまた大変だったそうです。

私が気になったのは、仙台はともかく、他のところではミンチ状態のごみがたくさん山積になっているはず。それはどうなったのでしょう。

そのごみが、千葉県に不法に持ち込まれやしないかと心配です。

その対策等は?と聞いたけど、はかばかしい答えはありませんでした。

今後、具体的な問題が生じたら、その時、対応を考えるとお答えでした。

放射能を含むガレキ野処理については、今回は時間もないということで、シンポの中ではほとんど触れませんでした。

次回のシンポジウムに、放射能汚染物質に対する取り組みの議論を期待したい、と、最後のアンケートにも書貸せてもらい、その後、県議会控室へ直行し、ちょっとだけ仕事しました。

夕方になると、一気に日がおちて、寒くなります。秋ただなか。



プロフィール

ichiharatomoko

Author:ichiharatomoko
     
1948年石川県生まれ
早稲田大学卒業
市原市議2期を経て千葉県議(2期目)
市民ネットワーク千葉県共同代表

子ども3人は独立し夫と2人暮らし、ネコ1匹
趣味は絵を描くこと、俳句、散歩、読書

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