2017/10
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シベリア抑留体験のお話
今日は、いちはら市民ネットの平和部会主催の学習会。
戦争体験~シベリア抑留~青葉台の山田治男さんのお話を伺いました。
IMG_4345[1]
敗戦の色濃くなった昭和20年1月、満州の関東軍に入隊した山田さん。
既に戦車もなく、大砲も持たない日本軍は、「戦車隊」と称して敵の戦車を穴に落とし、
その穴から出てくる戦車の腹の部分に、手槍の先につけた手榴弾で打撃を与える、という戦法を取っていた。
もちろん、手榴弾を打ち込む兵隊は死ぬ。
また、戦車は後から後からくるので、全くの焼け石に水。

山田さん自身は、砲弾を持たない砲兵という役割だった。

戦争は人の殺し合い。
撃つ側にも,撃たれる側にも、家族がある。それでも戦闘が始まれば殺し合いが始まる。

そして8月の敗戦。武装解除はされたが、
黒龍江の近くの黒河(こっか)という場所にいた山田さんたちの部隊は、9月にはシベリアへ送られた。
満州もシベリアも、11月から5月までは結氷する寒いところ。

粗末な食べ物、

極度の寒さ
(マイナス40度の寒さでは、鼻から青くなって腐っていく。痛みはない。同僚が気づいてあわてて擦り何とか元に戻る。
便所は板を渡しただけの粗末なむき出しのもの。便がだんだん高くなって尻につかえるので、それを崩装置すると顔にかかることも・・・そして外にある便所に行くまでに力尽きる人も・・・。

そして過酷な労働。裸にされ、後ろ向きにされ、お尻の肉をつままれ、まだつまめるようなら体力ありということで過酷な労働へ。
体力のないものや、半病人は内部の勤務。

20代後半以上の人から、次々と死んでいく。
火葬はマキもなくできないので、土葬に。
深く穴をほれないので、浅く埋めると、
次に行った時には、狼に根こそぎ食い荒らされて跡形もなくなっている。
そして、そんなことさえ、日常的になって、麻痺してくる。 

本来は、ジュネーブ条約で捕虜に苦役を課してはならないことになっているが、そんなことはロシアは知ったこっちゃない。
日本は、敗戦後は、アメリカやロシアに遠慮して何も言えなかった。

「条約」なんて、ただの紙切れ。
国と国は、力がイーブン(同じ)の時は仲良くやれるが、
力が不均衡になると、主従関係となり、弱者は従属するだけ。

ロシアの巧妙な「教育」も、きつかった。
共産主義を礼賛するようしむける教育、
ダモイ東京(日本に返してやるよ)、という帰国を餌に、内部分裂をあおる。
日本人同士をなるべくケンカさせる、対立させ、疑心暗鬼にさせる教育。・・・聞いているだけで胸が苦しくなる。

教養のある人が人の食べ物をとったりする場面を何度も見た。
ホントの教育は、「人のものを獲ってはいけない、騙してはいけない」という当たり前のことを、まずしっかり教えること。

考えて欲しいことは
「どうすれば、戦争にまきこまれないか」ということ。
棚ぼたで誰かが何とかしてくれるのを待っていてもダメ。

スイスを学んで欲しい。人口600万~700万人。面積は九州くらい。
観光と精密工学(時計に代表される)の国という印象が強いが、
この国は、自らの国は、自ら守る気概に満ちている。

すべての家が国旗を掲げている(この点は、私は日の丸が好きでないのでちょっと同意できない)

すべての家で国旗を掲げているのは、自分はスイスの国民であると個々人が宣言しているのだ。
スイスは絶えず、「どうすれば戦争に巻き込まれないか」を考えている。

だから、どこの国とも仲良くしない。(特定の国と仲良くすれば戦争に巻き込まれることになる)巻き込まれないこと、近隣国と距離を保つことに多大なエネルギーを使っている。

だからこそ、国際的な機関のかなりの数がスイスにあるのだ。
ダボス会議、スイス銀行・・・エトセトラ・・!

その後も次々興味深い話が続々。

今日は、佐倉高校から女子高生が二人、私たちの勉強会に来てくれた。
どうして、はるばる市原まで?と聞いたら、

学校のSGHプログラムの一環で、自分たちは「どうしたら戦争を止められるか」というテーマに取り組むことにした。
しかし、単に本で歴史を学んだり、戦争反対を訴えるのでなく、「戦争についてもっと知り、発信していこう」という活動に取り組むことにした。

戦争体験者の話を聞き、グロテスクな映像や現実からも目を背けず、知ること、せめて追体験することを大切にしたい、と思ってきました、とのこと。

「私たちの教科書は真実を書いていると思いますか?」という高校生の質問に対して、
山田さんは、「二種類の教科書を読み比べなさい」とアドバイス。

真実を隠している編集、また誇張して書いている編集、一方に偏るのでなく、まずは自分なりに偏見を持たずに読み比べることの大切さを山田さんは伝えたいのだと思う。
(同感です)

それにしても、きっぱり、自分の言葉で話をする二人の高校生に、一同、すっかり感動!

こんな若者と出会えたこともホントに嬉しい一日でした。

山田さんお薦めのこの冊子は、漫画で読みやすいので、ぜひどうぞ。
シべりア










プロフィール

ichiharatomoko

Author:ichiharatomoko
     
1948年石川県生まれ
早稲田大学卒業
市原市議2期を経て千葉県議(2期目)
市民ネットワーク千葉県共同代表

子ども3人は独立し夫と2人暮らし、ネコ1匹
趣味は絵を描くこと、俳句、散歩、読書

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