2017/08
≪07  1  2  3  4  5  6  7  8  9  10  11  12  13  14  15  16  17  18  19  20  21  22  23  24  25  26  27  28  29  30  31   09≫
県立病院視察
地域福祉は、主に、市町村が窓口となります。
対して、県内病院に関しては、県が窓口となります。
先日は、千葉大附属病院で、総合診療関係について、改めてヒヤリングを行いました。

今日は、千葉県救急医療センターと精神科医療センターの視察を行いました。
いずれも、美浜の海岸沿いにあります。

両方を合わせて建て直すという話が、ほぼ10年くらい前から上がっていたのですが、一向に進展せず、
そこに東日本大震災で、液状化のダメージを受けて、果たして、当初計画していた場所でいいのかどうかから話を練り直すことになり、更に計画が先伸ばしされてきました。
20160518214158e81.jpg
(手前の土が見える部分が当初の計画地)
ほんとにここでいいのかな、広さは?地盤の強度は?
30年前と今とでは、医療の現場も大きく様がわりしていて、単純に合築でいいのか、もっと時代にあった機能を付加する必要があるのではないか・・・など、検討すべきことは山積しています。

まずは、救急医療センターに伺いました。
小林繁樹院長から救急医療センターの役割、変遷、今後の課題など、
パワーポイントで丁寧でわかりやすいお話しをお聞きしました。

ここは、見学した時の前庭部分。傾いた看板が見えます。液状化でダメージを受けてためです。
201605182139477c7.jpg
救急病院ですから、自家発電施設があります。
その自家発電棟から発電した電気を送る送電線をカバーしている連結部分があります。
20160518214211090.jpg
しかし震災当時液状化で大きく損傷し、あわや、緊急時の手術に不可欠な電気がこないことになるのではないか、という危機一髪の状況となりましたが、職員がかろうじて修繕し、無事に乗り切りました。

救急医療センターのシステム、脳卒中、心筋梗塞、そして多発外傷の場合、どのようにチームが機能するのかなども伺いました。
20160518214318e61.jpg
入院患者さんの発症地域はグラフの通りだけど、外傷患者については、印旛・山武・いすみ・長生・市原地区が20%を占めています。

千葉県では、建て替え(合築)計画はようやく再起動し、今年基本構想を策定し、今後、基本設計、その後実施設計と進みます。

考えるべきことはたくさんありますが、この間、10年間、建て替え計画が宙ぶらりんになってきたため、医療スタッフのアメニティ(職場環境)の整備が、更に後回しにされてきたことも、問題の一つです。

スタッフからなにか問題を指摘されていませんか?と、お聞きすると、
「患者さんのために、必要なことは要望しやすいけど、病院側のスタッフの要望は、あとまわしになってしまう。
職員の方も、遠慮して、あまり言わない、とのこと。

あえて伺うと、実は、あんなこと、こんなことが続々と出てきました。

やっぱり看護師さんの仮眠スペースは、ソファ。
ここは、通常は、ほかの目的に使われていますが、夜間はここで仮眠。
院内のあちこちに仮眠ソファがあります。
201605182142058df.jpg

お医者さんは、なんとか窓のある部屋です。(循環器病センターよりはましな気もするけど)
20160518214211059.jpg
看護師宿舎はさらに老朽化がひどい。いくらなんでも建て替えでしょう・・・と思うのですが。

******

引き続き、精神科医療センターへ。

ここでも、平田豊明院長が、詳細にパワポで説明してくださいました。
同センターが、どういう使命をもって創られたのか、そして、その目的をどのように実現してきたのか、
先生の熱い想いが語られます。
1、重症者でも急性期に定説に治療すれば、長期在院を抑制し、予後を改善できる。
2、隔離・収容施設でなく、治療施設としての精神科病院のモデルを作る
3.長期入院から、短期入院と在宅ケア主体の医療毛と構造転換させる。

大きな理想を掲げて一歩々々歩み続けて、今や同センターの主張は、決して夢物語でなかったことを実証。
同センターをモデルとした精神科急性期型包括病棟が全国に普及するようになった。在院日数は大幅に短縮された。
(まだまだ、日本は、ダントツに在院日数が長いには長いのですが・・・)

先生は、積極的に、率直に、今後の課題についても語ってくださいました。

その後、深見副院長先生に病院の中を案内していただき、慌ただしい病院内の様子もわかりました。

通常50床程度の病院では、相談員(精神保健福祉士)は1~2名配置する程度ですが、
ここでは13人います。
それでも、ひとりのスタッフが対応している患者さんの数が7~8人の人もおり、やはり厳しい仕事です。

写真は、緊急性の高い重症患者の個室。
20160518230142298.jpg
2016051823014402b.jpg

状態が落ち着くと一般病床に移ります。

体育室もあります。これは、陶芸の作業を楽しむ部屋。
20160518230154266.jpg
最後に、深見先生と参加者一同で写真を撮りました。(平田先生、深見先生に感謝!)
20160518230152069.jpg

救急救命センターでも、精神医療センターでも、先進的な取り組みをしているということで、レジデント(研修医)が来ています。
しっかり学びたい研修医にとっては、魅力的な職場環境なのだろうと思います。

県の建て替え計画がどうなっているのか・・・コンサルタントが基本設計を担うということですが、まさに現場である病院長やスタッフの声をもっとよく聞いて欲しい、その上で、計画を作って欲しい、と願わざるを得ません。

プロフィール

ichiharatomoko

Author:ichiharatomoko
     
1948年石川県生まれ
早稲田大学卒業
市原市議2期を経て千葉県議(2期目)
市民ネットワーク千葉県共同代表

子ども3人は独立し夫と2人暮らし、ネコ1匹
趣味は絵を描くこと、俳句、散歩、読書

最新記事
月別アーカイブ
カテゴリ