2017/06
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東葛リベラルアーツ講座バスツアーに参加
市原稲門会のお仲間で、東葛高校の先生がいらっしゃいます。
その先生からお声がかかって、東葛高校の学生たちが、東海原発を見学して、夜、デベートをする、という企画があるということで、バスツアーに参加させていただくことにしました。
集合は東葛高校8:00出発のバス。早起きがちょっと辛い。柏駅の近くです。

高校生24名、引率の先生3名、その他の講師と言う事で、3名、保護者の方が1名、東葛OGが3名です。
ホントは日帰りの予定だったのですが、デベートは、一通り施設見学をしたあとで、夜行うということで、みなさんと一緒に一泊することにしました。

車中、1限目は、古関先生から、旅の概要と、資料の説明、福島の話、被災地の今。
今回の地震で、太平洋側へ東北地方を中心に、日本が、最大で5m60cm(平均2m)も移動してしまったこと。
また、地盤沈下で最大2m近く沈下したところがあるというお話がありました。国土地理院が新しく改訂版を出さなければならないほど、日本地図が変わったわけです。

また、原発、放射能、世界のエネルギー事情、原子力発電所とはそもそもどういう仕組みか、日本にはの原発の数、分布図、放射能廃棄物の種類、廃棄物処理の方法と現状、、半減期とは何か、という説明など、基礎的なことをコンパクトに分かりやすく話してくださいました。津波と高潮との違いの説明も。
そして、津波と被害を大きく受けた小名浜・豊間地区へ向かいました。

2限目は、小名浜。津波のせいで、今は、基礎だけになっている海岸べりの住宅地跡を見学。
まだ、倒壊したまま建物が残っているところもあります。新しい建物が建っているところもあり、年を追うごとに街が変わっていきます。
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生徒たちは、ここでバスを降りて、「とにかく起こったことを体感して欲しい」ということで三々五々、写真を撮ったり、周辺を歩いたり。

中には、スケッチをしている美術部の先生と生徒たちも。
美術部OGの女子もスケッチをしています。
毎回出席して、景観が、毎回変わっていくことを体感している生徒もいます。
先生のスケッチは、早い!後ろから覗いて、一枚写真でパチリ!
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三々五々、様々な想いを抱きながら歩く生徒たち。
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その後、再びバスに乗り込み、昼食会場となっている「まつかつ水産」へ。
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ここでは、お店の方が、大判の写真を使いながら、当時の状況を説明してくださいました。
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東葛高校は毎年ここで昼食をとることになっているので、お店には、先輩東葛高校生の寄せ書きが飾っていありました。
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お店のご配慮にも、感謝!

美味しいお昼をいただいた後は、バスで大移動して、茨城県東海村へ。
東海村は、村とはいえ、人口37438人。日本国内で初めて「原子の火」がともった発祥の地です。
周辺はほとんど原子力関連施設でぐるっと囲まれています。

調べたら、財政力指数が 1.8!(゚O゚)

千葉県では、浦安だって、財政力指数は1.4くらいなので、桁違いに豊かな財政力を誇っていることになります。
もちろん原発関連の交付金やら補助金やらがどっさり入っていることは言うまでもありません。
今は、東海第2原発だって止まっているというのに・・・・驚きの数字です。

ちなみに市原市の財政力指数は、2012年度で1.02。
今や、交付金を受ける団体になったので、「1」を割り込んでいます。

お腹もくちくなったところで、東海村へ向かう車中で、3限目は、私が原発、放射性廃棄物、手賀沼下水処理場の今の状況、再生可能エネルギーの取り組みなどについて、お話ししてください、と古関先生に振られてしまいました。

(゚д゚)!!!しまった、まとまった資料は、カバンに入れて、バスの荷物に預けちゃった!しどろもどろのお話です。・・・・お恥ずかしい次第・・。

いよいよ、東海村に入りました。
まずは、原子力科学館。一般観光客向けのお話と展示です。
ここには、かつてのJCOの臨界事故現場の実物大の展示があるのですが、今回は、説明なし。
「放射能は、医学のCTスキャンや、ピンポイントがん治療に使われたり、滅菌等に広く使われているんですよ」というありきたりの説明。
何人かの生徒は、JCOの展示に気づいて、備え付けのボタンを押して、説明を聞いていました。

こんなことなら、車中で、もっとJCO臨界事故の話や、元東海村村長、村上達也さんが、「東海第2原発でも、一歩まちがえば福島第一原発と同様の事態になっていた」とお話されていたことを、説明しておけばよかった、と後悔。

そして、ついに東海第二原発の敷地へと向かいます。
入口近くの道には、三角コーンがやたらとおかれ、車がジグザグ走行せざるを得ないようになっています。
これも、テロや防災対策なのでしょうが、はた迷惑な話です。
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車中では、古関先生から、
「施設側の警戒が最近どんどん厳しくなって、生徒たちと引率の生徒だけが、第二原発施設周辺の見学が許されることになってしまった。ほかの皆さんには申し訳ない」という説明がありました。

何で?そこまで厳しくする?
厳しくしたって結局テロが一旦標的にすれば、逃れられないんじゃないの?
・・・・と思ったけど、仕方ない。

まずは、「全員」で星野副所長から、説明を受けました。
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運転終了した東海第1原発は、イギリス式で、効率も悪く、今は老朽化し解体中。
今や、アメリカ式の沸騰水型軽水炉が主流だということです。
(第二原発も、この型)

その間の説明で、おや?と思ったのは、「廃炉措置」について、というところ。
廃炉措置ということは、
「最終的に解体撤去し、跡地を原子力発電所用地として、引き続き、有効に活用できるようにすることです。
・・・(略)国内でも、研究用原子炉(JPDR)が廃炉措置されています。
と、ご丁寧に、図示までされていたこと。

これって、通常の原発施設とは比較にならないくらい、規模の小さなものじゃないの?と素朴に疑問。

生徒たちが、別のバスで出たあと、私たちは、屋上から第一、第二原発を見ることにしました。
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星野副所長は、「原発は、厚いコンクリート壁に守られているので、飛行機が墜落してきたくらいでは、炉は大丈夫です。」と説明。
「では、ミサイルに攻撃されたら?」とお聞きすると、「それはだめです。テロ目的のミサイルに攻撃されたら持ちません」とのこと。

では、とりあえず、地上では、ジグザグ走行で防御できたとしても、空中から攻撃されたらアウト、ということ?
何となく中途半端です。

屋上からは、解体作業中の第一原発も見えます。中程の灰色の建物です。
炉内の使用済燃料棒等はすでに、船でイギリスに持っていったそうです。
後は、ぼちぼちと放射能の濃度を測定したりしながら解体して、処理します。(その後、低レベル放射性廃棄物処理として、六カ所村の中間貯蔵施設に運びます)
今後、完全に解体するには、まだ20年近くかかるそうです。

資料に書かれていた「JPDR(研究所)は、どのくらいの大きさですか」とお聞きしたら、
「もちろんこの原発に比べたら、比較にもならないくらい小さなものです」というお返事。

絵で見ると、まるで、原発と同じくらいの大きさだと錯覚します。(するように書かれています)
「物事は、多面的に、また色々な立場の人の視点で見ないと怖い」ということの見本みたいな話です。
(学生さんたちには、この辺をよく見て欲しい)

原発現場に連れて行ってもらえなかった居残り組が、屋上で得た収穫です。

そして夜は、ひたちなか市の「海荘大利」で宿泊。
食事のあとは、お待ちかねのデベート!です。
生徒たちが仕切り、テーマは、「日本の原発の存続・維持の是非について」
ワクワク(*´∀`*)、大人もどこかのグループに入ります。
(^O^)
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まずは原発の「メリット」「デメリット」について、グループごとの討論。

頃合を見て、互いに質問や回答。かなり意見が出たところで、
次にコーデネーターの仕切りで、「原発推進派」、「中立派」、「反対派」に分かれて議論スタート。
それぞれ、なぜ、自分は賛成なのか、反対なのか、中立なのか、理由をあげます。

この人数構成が意外だったのですが、それはともかく、それぞれにまとめる役割の人が意見を集大成します。

質問も鋭く、熱く、活発で、答弁も熱く、力が入ります。

仕切りも見事!仕切り役は、生徒会役員経験者だそうです。(なるほど、納得!)

最後は、「この場での議論は、あくまでこの場限りのものとして、あとに引きづらないこと」というコメントもあり、
我々大人もつい熱くなって議論に加わり、しっかり堪能させてもらいました。

少なくとも、県議会では、議員同士の議論がほとんどといっていいほどないので、
羨ましい限りです。県議会も頑張らなきゃね。

翌朝は、私だけ5時半に起床し、鯵ヶ浦駅から我孫子に向かいました。

ほかの皆さんは、現地の地理、歴史を訪ねる企画に参加します。(参加できなくて、残念)

我孫子の会議の模様は、次回に報告します。
プロフィール

ichiharatomoko

Author:ichiharatomoko
     
1948年石川県生まれ
早稲田大学卒業
市原市議2期を経て千葉県議(2期目)
市民ネットワーク千葉県共同代表

子ども3人は独立し夫と2人暮らし、ネコ1匹
趣味は絵を描くこと、俳句、散歩、読書

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