2017/05
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しもふさ学園
多くは書けませんが、どうしても報告したい「しもふさ学園」のこと。

袖ヶ浦福祉センターでの事件のあと、事業団が真に心を入れ替えて立ちなおるために、
理事(相談役?)として入るのが、「菜の花会」だと聞いていました。

では、その「菜の花会」ってどんなとこ?ということで、入江さんが手配してくださって今回の視察が実現しました。

6月議会前には訪問したいところだったので、日程的にかなり無理をして伺うことにしました。

菜の花会は、指定障害者支援施設「しもふさ学園」、生活介護事業所「しもふさ工房」、多機能型障害者サービス事業所「アーアンドデイだいえい」、児童デイサービス「みにトマト」、グループホーム「菜の花ホームズ」(8箇所)、千葉県発達障害者支援センターCAS  まで含む、ほんとに多角的に発達障害者を支援する法人です。

場所は、成田市名木511-15
ホームページからも検索できますが、おどろくほど広い敷地で10万㎡。
外の畑
当初、地元の篤志家の方からかなりの土地を寄贈されてスタートしたそうです。

お話を伺ったのは、中心管理棟?「福祉避難所」の表示があります。
(いち早く福祉避難所の名乗りを上げました)

施設長の小林勉さんから、事前におはなしを伺い、早速に最新の「まなむすめホーム」へ案内していただきました。

菜の花会では、8つのホームで、重度障害者(とりわけ重度の発達障害)の方でも、安心して暮らせる介護をめざし、自閉症の方には、障害特性を理解し、ストれるのない生活を送れるよう支援し、知的障害の他、精神障害、や身体障害を併せ持った方にも配慮します。

素敵なお庭もあるふつうの家。
8つのホームで、それぞれ世話人さんが一人常駐し、全体のフォローをする生活支援員が8.8人。
サービス管理責任者が2名の体制で運営しています。

こんな少ない人数でできるの?というのが率直な感想ですが、
まなむすめホームの室内に案内していただいて、その懸念は晴れました。
愛娘1
まだ外構が出来ていません。中へ案内していただきました。

広くて快適な部屋
壁は頭を打ち付けたりしてもいいように強度とクッション性を持たせておあります。
工務店さんが指示にしたがわず、通常のドアでつくったので、作り替えさせたそうです。
ドアをチェック

驚いたのは、床下で鯉の泳ぐ姿がみえること。藤代さんの足元を見てください。
藤代さんの足元
外へ出なくても、鯉が見えるようにしてあげたい、という施設長の配慮だそうです。びっくり!
驚きの床下池州

広い台所は共同で台所にたつこともできるようになっています。
でも、広い空間や、ざったな情報が苦手な人には、間仕切りのシャッターも降りるようになっています。
広い台所
どの部屋も、障害特性に応じた作りになっています。北海道のはるにれの里でも及ばないような、素晴らしい家です。

この素敵な女性の部屋の向こうのカーテンの後ろのフェンスを見てください。
部屋の向こうのフェンス
通常、強度行動障害のある人の部屋、というと、一律に、どの部屋も、飛び出さないようにフェンスを檻のように高くします。当然経費も多くかかります。

でも飛び出す性癖のない人に部屋の窓まで、フェンスを高くする必要はないわけです。
そこで、気持ちのいい低いフェンスにしてあります。
これもその人の障害特性に応じた作りになっている、という一例です。
外フェンス低い

障害特性に配慮した部屋にするというのは、考えてみれば当たり前のことです。

私たちだって、子供が小さい時、年寄りと同居するとき、それぞれ、間取り、仕様を変えるはずです。ここでは、それを実践しているのだと気づきました。

この家の原点には、しもふさ学園(指定障害者支援施設)での10年間の支援の経験が生きているのだそうです。

そこで、入所者施設である西館へ案内してもらいました。

入所者は8名+短期入所1名の施設です。
10年経って、落ち着きのある家となっていますが、中は快適空間です。
西館
外から覗くと素敵な台所。
共同キッチン

入所者は8人ですが、揃って食事するには困難なので、4人がけ。交代で食事します。
4人がけのテーブル

一番驚いたのは、人との接触を嫌うタイプの人のために、外からその人だけのためのドアがあること。中は、外の刺激から遮断された、しっくり狭い空間となっています。
外から入る
外から狭い部屋へ

狭い空間を好む人のためには、部屋の中にさらに狭い部屋をつくる徹底ぶり。
部屋の中に狭い部屋
落ち着いて暮らせれば、観葉植物を部屋の中においても大丈夫なのです。

押入れ空間が、癒し空間になっているこんな部屋も。キラキラ光る飾りは、この人にとってかけがえのない癒しグッズです。
落ち着く狭い空間

障害特性に応じた部屋にすると、入所者が落ち着いて暮らすことができて、パニックは激減します。毎日朝晩パニックになって暴力まで振るっていた人が、落ち着いて暮らすようになり、1年に2回ぐらいしかパニックにならなくなったそうです。

そうすれば、結果的に人件費が削減され、その分をさらに入所者の快適空間づくりに使うようにしていけば、まず、入所している本人が助かります。保護者も落ち着いて暮らす我が子を見てホッとします。

こうした好循環こそが求められているのだと思います。頭が下がります。

外へ出たら、にっこり素敵な笑顔でご挨拶してくださる女性が・・・。
カンボジアの世話人さん
カンボジアから来て、写真に見える中里ホームで、世話人さんとして働いている方です。
笑顔がチャーミングですが、恥ずかしがり屋さんで、写真を撮ろうとするとコロコロ笑ってなかなか撮らせてくださいません。でも一枚!

とても賢く日常会話には全く困らず、気配りも素晴らしいのですが、漢字が難しく、なかなか車の免許が取れないそうです。

見学を終え、ご説明を伺って、こんな施設が県内にもっとあればいいのに・・・と痛切に思いました。

機会があったら、ぜひ一度、しもふさ学園を訪れてください。

こんな施設を作っって運営している菜の花会が、袖ヶ浦福祉センター立て直しの理事になってくださったことに、ちょっと安心しました。

CASのことも書きたいけど、今日は、ギブアップします。ごめんなさい。
プロフィール

ichiharatomoko

Author:ichiharatomoko
     
1948年石川県生まれ
早稲田大学卒業
市原市議2期を経て千葉県議(2期目)
市民ネットワーク千葉県共同代表

子ども3人は独立し夫と2人暮らし、ネコ1匹
趣味は絵を描くこと、俳句、散歩、読書

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