2017/09
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なぜ事故は起こるのか?
今日は、2月議会で代表質問をする藤代さんのヒヤリングに同席しました。

入江さんは、健康福祉常任委員会のメンバーと、袖ヶ浦福祉センターの現地視察です。

センターで、なぜ、あんな酷い事件が起きてしまったのか?
なぜ組織があれほど腐ってしまったのか?

折に触れて、考えています。

先日も紹介した「田坂教授、教えてください。これから原発はどうなるのですか?」と本のなかで、

「人類は、原子力という技術を使いこなせるのでしょうか?」という命題が立てられ、
それに対して田坂先生が答えます。

回答には、今回の事件にも共通するヒントが隠されていると思うので、一部、紹介します。
青字は田坂先生の弁です。

*****

過去の原子力事故の大半が「技術的要因」でなく「人的要因」や「組織的要因」で起こっています。

スリーマイル島原発事故、チェルノブイリ原発事故、そして今回の福島原発事故、実は「人的ミス」。


それは「安全技術」で防げないのですか?

いいえ、JCOの臨界事故もあまりに単純な人的ミスでした。

それでは、作業員の安全教育や安全訓練を、さらに徹底して行うことで防ぐということでしょうか?

私は、本当の原因は「人的ミス」でなく、その背景には、必ず「組織的問題」があると思っています。

・そもそもその作業員を監督していた組織の責任者はどうしていたのか?

・作業員が、作業を急がざるを得ないような労働条件や雇用制度があったのか?

・会社全体の安全意識や安全文化に問題はなかったのか?

などの「組織的問題」「制度的問題」「文化的問題」と呼ぶべきものがあるのです。
・・・・(略)
こうして考えていくと、これらの奥にあるもうひとつの「賢明さ」の欠如という問題に行きつきます。


それは、何でしょうか?

「実は、安全性の判断をするときに、経済性の判断を混入させない」という賢明さが求められているのです。

なぜ、その技術を採用しなかったのか?

なぜ、その人材を訓練しなかったのか?

なぜ、その組織を整備しなかったのか?

なぜ、その制度を導入しなかったのか?

なぜ、その文化を改革しなかったのか?

多くの場合、その理由は、

「それを行うとコストがかかりすぎる」

「それを行うと、経済的に見合わない」 といった理由でしかないのです。

今、原発のあり方を議論する場合にも、まずは、政府に対する「信頼」を回復しないことには対話そのものが成り立ちません。


*****

そっくりそのまま、袖ヶ浦福祉センターの今後のあり方に応用できそうです。

嘘八百で塗り固められていた密室での福祉の現場の「パンドラの箱」が、空いてしまいました。

まずは携わる人たちが、「信頼」を回復するために最大限の努力をしないことには、一歩も前に進めないことは、原子力ムラも、福祉センターも、同じです。

私たちは、ともかく、現場の検証から目を離さず、センターの本物の改革を見届けたいと思います。


プロフィール

ichiharatomoko

Author:ichiharatomoko
     
1948年石川県生まれ
早稲田大学卒業
市原市議2期を経て千葉県議(2期目)
市民ネットワーク千葉県共同代表

子ども3人は独立し夫と2人暮らし、ネコ1匹
趣味は絵を描くこと、俳句、散歩、読書

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