2017/05
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海洋生物環境研究所訪問
5月15日、市民ネットの皆さんと、中型バスで御宿にある海洋生物環境研究所を訪問しました。

総勢30人ほど。
ネット事務所前から賑やかに乗り込んで、いざ、出発!

同研究所は、御宿の海のそば、豊かな緑に包まれた林の中にありました。
研究所

公益座財団法人で海洋生物にとっての海の環境調査を行っています。
事務局は東京にありますが、実証試験場は新潟柏崎狩羽原発の隣接地にあり、御宿は中央研究所です。
海洋研究所外観

ここでは、試料実験施設や基盤調査をおもに行っています。3・11以前も海の放射線濃度調査を行ってデータを蓄積してきましたが、フクシマ事故後は、ますますそのニーズが高まっています。

所長の土田修二さん。
土田所長

部屋で、しっかりレクチャーを受けています。
海洋生物勉強風景

それから館内を見学。
研究員は約20名。その他、職員やパートさんやらを加えると総勢60名がここで働いています。

今は、一日に50検体を検査します(年間1万検体)。

手順は、まずFAXが届きます。
そして魚が届きます。
全国から魚
その魚をさばきます。
りっぱなスズキも届きます。
海洋生物スズキ
てきぱき、てきぱき。
海洋魚を裁く
年間魚の放射性物質を測定するためには、まず、魚を裁き、身をミンチにします。
(魚の身は魚の筋肉に当たり、セシウムなどは、筋肉に蓄積されやすいので、通常私達が食べる部分をこそげ落とし、容器に詰めて測定します。

第三試料調整室を覗いて(泥を持ち込んではいけないので、入室は禁止)
「ブログに載せるから写真を撮っていい?」と聞いたら、
「いいよ、今度は、化粧してくるね。」と言いながら、にっこり。
第三試料調整室のぞく

ミンチにした検体(2kg/1検体)から、いよいよ検査結果が出ました。
マダラ・ウグイ

岩手のウグイ セシウム137 10ベクレル
       セシウム134 6ベクレル    問題なし。
宮城のマダラ セシウム137 17ベクレル
       セシウム134  8.8ベクレル 問題なし。

今は、ほとんど100ベクレル以下で、問題なし。ようやく落ち着いてきた、とのこと。
データはその日のうちに、国に上げられます。

福島の魚は国と東電が責任を持って測っています。

房総沖の魚もほとんど問題なし。
しかし、それでも3・11以前と比べると、一桁、値が違います。

淡水魚以外は、このところ、問題なしだそうです。
淡水魚はやばい。(アユは、ちょっとやばい値が出ていました)
詳細は、研究所のホームページで。

ここでは、稚魚の研究もしています。
アオギスの水槽です。
アオギス
アイナメの稚魚。細かいのがうようよ泳いでいます。見えるかなー?
アイナメ稚魚

こちらはミズクラゲ
ミズクラゲ
エチゼンクラゲではありません。

外へ出て見ると、プランクトンを増やしている容器がありました。
プランクトン

熱心に聞き取りをするメンバー
海洋熱心に


どこかで原発事故があると、海水中の放射性物質の値はガクンと上がります。
かつて、チェルノブイリ事故の後、突然、ピュっと放射性物質の値が上がりました。(原発事故は、隠しだてができません)

海水は、まもなく拡散し放射能の値も下がりますが、海底の放射性物質の濃度や、海洋生物の体内濃度は、じわじわとしか下がりません。
そんなデータもしっかり残っていました。

「チェルノブイリはともかく、今回の福島のあとはどうでした?」
「それは、ここには展示していませんが、データはもちろんあります」とのこと。

わかりやすかったのが、及川主査研究員の放射能の話です。
及川さん
これまで聞いた話の中では、小出裕章先生の次くらいにわかりやすいかもしれません。

研究所コーディネーター兼研究参与の原さんも、興味深いお話、たくさん聞かせていただき、ありがとうございました。

温排水の影響が気になって小澤さんが質問。

発電所からは、排出時は7度高い温水で出すのですが、その後は、直ぐに3~4度下がり、2時間ほどで、常温に変わるそうです。地球環境温暖化などには、直接関係しては、いないとのこと。

でも、以前に見た排水口近くの大きなクラゲの群れのことを思い出すと、やはり気になります。
もう少し、聞きたいところです。

****
昼食後の午後一番は、太東岬から海を望みました。(あいにくの霧で海が見えない珍しい体験)

その後、波の伊八で有名な飯綱寺(いづな寺)見学
江戸期に建てられた山門。美しい茅葺き。
いずな山門

飯縄寺
中の写真は、禁止なので、外から見える龍の彫り物です。

拝観料が300円ですが、決して損はさせません。
一度、お越し下さい。

北斎の絵のモデルとなったと言われる波の表現は、圧巻です。
それに、真ん中の天狗と牛若丸の図が、まるでダビンチの「受胎告知」のガブリエルとマリアのようでもあり、
天狗の羽根があまりにリアルで、引き込まれます。

龍が、中国の龍でなく、はっきり西洋の「ドラゴン」風であることも、面白い。

ボタンの彫り物もアールヌーボーの図柄のようでもあり、たくさんの彫り物が、好奇心を掻き立て何ともミステリアスです。

その後は、睦沢町上の郷にある真栄城さんの「自力の楽園まことの里」でお茶の時間。
まことの里
ぞろぞろ押しかけて、おいしいお茶とコーヒーでゆっくりさせていただき、ありがとうございました。

一日、充実した学びをしました。

東北(岩手)被災地視察報告は、明日か明後日させていただきます。

 

プロフィール

ichiharatomoko

Author:ichiharatomoko
     
1948年石川県生まれ
早稲田大学卒業
市原市議2期を経て千葉県議(2期目)
市民ネットワーク千葉県共同代表

子ども3人は独立し夫と2人暮らし、ネコ1匹
趣味は絵を描くこと、俳句、散歩、読書

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