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児童虐待と貧困学習会&危機管理センター見学
4月19日
千葉明徳短期大学教員である山野良一さんをお招きし、県ネット会議室で講演会を行いました。
山野さんは元神奈川県児童相談所児童福祉士でした。
現在は、「なくそう!子どもの貧困」全国ネットワーク世話人としても、忙しく活動しておられます。
山野良一

子どもの虐待と貧困との関連、
日本の子どもの貧困を諸外国と比較しながら、たくさんのデータを示しながらお話くださいました。

経済的貧困は、それだけでは終わらない
健康、虐待、不十分な衣食住、親の長時間労働・・・密接に関係しています。

高校進学率が90%を超える日本において、一時保護児童の母親の学歴は、中卒が5割を超えています。
進学できなかった、させてもらえなかった事情が浮かび上がります。

日本は、景気のいい時も、悪い時も、貧困率は上がり続けています。

2006年~2009年にかけて日本の子どもの数は54万人減少しました。
しかし、貧困とカウントされる子どもは、23万人増えています。
親たちの非正規化、低所得化が進行しています。

税金+社会保険料を引いた世帯の可処分所得が親子二人で177万円、親子3人で217万円、4人で250万円。
この所得には、社会保障給付金(児童手当や児童福祉手当など)もすでにふくまれた上での所得なので、
とにかくこのお金で親子2人、3人、4人が生きていかなければならないわけです。

これで、食べて暮らして、学校へ通って、まともに文化的な暮らしができるとはとても思えません。

OECD主要国のひとり親家庭の貧困率は、日本はルクセンブルグについで2番目です。
北欧諸国の約5倍です。

もう一つ特徴的なのが、女性の貧困率との関連です。
日本の場合は、親が一人で働いていても、二人で働いていてもその所得がほとんど変わらないということ。

それは、女性が非正規で働いているために、ほとんど家計に貢献していないためです。

さらに驚いたデータは、政府の所得配分の子どもの貧困率への効果です。
再配分後に貧困率がさらにあがるという驚き!
再配分
2010年に少し(少し!)改善されました。
それは、子ども手当と高校授業料無償化が導入された年です。

国際人権規約A規約13条というものがあります。
「高等教育は、すべての適当な方法により、特に無償教育の斬新的な導入により、能力に応じ、全ての者に対し、均等に機会を与えられるものとすること。
これまで批准してこなかったのは、日本とマダカスカルだけでしたが、日本はようやく2012年に批准しました。

OECD加盟国中、公的教育支出は、日本は最下位。
ここでも北欧諸国の教育費の割合の高さがめだちます。

最後に奨学金の話。

奨学金

給付型の奨学金がないのは、日本だけ。
奨学金を借りると3%の利子が付きます。おまけに3ヶ月滞納すると利子は10%になります。
だから、返済額が600万~700万円になるのが当たり前となります。

日本の奨学金は、「奨学金」に名をかりた「学生ローン」といわれており、
生活が苦しい学生は、怖くて手が出せないそうです。(そりゃそうだ!)

ちょっと見づらいですが、
学費が無償である北欧をはじめとする先進国で奨学金を借りる割合が100%であるのは、
18歳以上は、子どもは自立するのが当たり前なので、学費でなく、生活費を支給しているのだそうです。
養護施設でなく里親養護の仕組みが通常だそうですが、
その子には、生活費としての助成が政府から出るのだそうです。

その背景には、子どもは、「社会のこども」という考え方が当たり前になっていることが挙げられます。

こどもの貧困を放置すると、結局「社会的コスト」がかかってしまいます。

貧困の連鎖を断ち切り、基本的人権として学ぶ権利を子供たちに保証する
子どもの貧困解消対策は、一刻を争う日本の課題だと、あらためて思いました。

「あしなが育英会」で援助を受けて学校へ通うことができた若者が中心となって「子どもの貧困対策法」成立を目指しているそうです。
民主党政権当時、「貧困率の削減目標」を書き込み、成立させようとしていたのですが、
今、自民党になってしまって、
「目標は立てられない」というニュアンスに変わってしまっているそうです。

山野さんの優しい熱い思いが際立つ学習会でした。

続いて、わがネットの子どもの貧困問題プロジェクトで調査した「県内の就学援助チェック」
入江さんと、木更津田中紀子市議が、控え室に4日間、こもってまとめ上げた資料です。
読み応えあります!。
子どもの貧困


ここでは内容まで書ききれませんが、県内の事態がよくわかります。
でかした!

写真は、お昼休み時間に小澤さんと佐倉の大野ひろみさんと一緒に、改めて見学させてもらった県防災危機管理センターです。
入口
危機管理線せんたー入口

メンバーがそれぞれタブレットを持ちます。
一人づつタブレット

3・11の時は、机の持ち込み、配置だけで50分かかったそうです。今は、常設なのでOK。
危機管理室空きスペース

6画面が映る大型スクリーン(明るい画面で椅子が見えない)
大型スクリーン

4つの画面を消すと、写真に椅子がくっきり写ります。
いざという時、知事等がすわる椅子です。
大型スクリーン明るい

大判の地図と、電子黒板。
地図と電子黒板

仮眠室です。必ずここに一人泊まります。
仮眠室
10階に2人、幹部が1人、ということで、必ず4人が庁舎で宿直しています。

午後から会議や学習会が予定されていたため、申し訳ないけどお昼時間に伺いました。
見学させていただき、ありがとうございました。

プロフィール

ichiharatomoko

Author:ichiharatomoko
     
1948年石川県生まれ
早稲田大学卒業
市原市議2期を経て千葉県議(2期目)
市民ネットワーク千葉県共同代表

子ども3人は独立し夫と2人暮らし、ネコ1匹
趣味は絵を描くこと、俳句、散歩、読書

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