2017/05
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放射性廃棄物最終処分場候補地は?
8000ベクレル以上の放射性廃棄物の最終処分場をどうするか?

現在千葉県では、印西・我孫子市にまたがる手賀沼下水処理場に一時仮置きをしています。

しかし「一時仮置きと言いながら、恒久保管場になってしまうのではないか」と、地元の反対の声は相変わらず大きいのが現状です。

その住民をなだめる県担当者の言葉は、最終処分場を作るまでの「仮置き」ですから、と繰り返してきました。

では「最終処分場をどこにするか」ということになると、
国が当初主張してきた国有地ということになれば、自ずと場所は限られてきます。

しかし、森林保全の目的である国有林の場所が、放射性廃棄物の最終処分場になるかも、ということになれば、
候補地として上がる地元にとっては、話はまったく「別」です。

栃木県矢板市での強固な反対を受けて、最近は国の姿勢も「いきなり発表はしない」「国有地とは限らない」というトーンに変わってきています。

昨晩、帰宅したら、千葉県環境生活部資源循環課からのFAXが届いていました。

内容は、
指定廃棄物処理促進市町村長会議の結果報告
(4月10日に環境省主催で、ホテルポートプラザちばで行われました)

以下、FAXの内容です(ほとんど、そのまま)

出席者
環境省:井上副大臣、秋野政務官、梶原廃棄物・リサイクル対策部長
市町村:各市町村長等
千葉県:森田知事、阪本副知事、中島環境生活部長ほか


・候補地の選定については、国有林だけでなく、廃棄物の発生元も選択肢に含めて検討して欲しい。

・選定プロセスの議論は、丁寧にお願いしたい。

・最終処分場の安全性や安心について、国民的な理解が得られるよう、国が努力して欲しい。

・候補地はいつ頃決定するのか示してほしい。


・平成26年度末までの完成をぜひお願いしたい。

・千葉県の地理的、地形的な特性を踏まえた配慮事項について、県としても検討していくので、保配慮願いたい。

・最終処分場への理解を深めるため、市町村担当部課長への説明会を開催したいので、環境省職員の派遣をお願いしたい。

国からの主な回答
・最終処分場は、国が責任をもって決定し、地元説明を含めて対応し、整備していく。

・工期については、一概に言えないが、あえて申し上げると、決定から1年程度で、搬入が開始できるのではないかと考えている。

・設置時期については、県の思い(平成26年度末までの完成)も、重く受け止め、早急に対応できるよう努力したい。

・県の提案(配慮事項の検討及び説明会への職員派遣)については、協力してまいりたい。


早速、今朝の新聞にその記事が出ています。
(以下、東京新聞4/11 からの抜粋です)

 高濃度の放射性セシウムを含む指定廃棄物問題で、最終処分場選定に向けた議論が十日、県内でも始まった。

ただ、県内に処分場を設置する国の方針に対し、全市町村の首長らが出席した市町村長会議では、
指定廃棄物が発生していない県南部の首長を中心に「発生元以外で住民理解を得るのは難しい」と、
早速受け入れに難色を示す声も上がった。

難航必至の選定論議の行方に、各自治体とも神経をとがらせている。

 1kg当たり8000ベクレルを超える指定廃棄物は、柏市など東葛地域を中心に6市で約5千トン(二月末現在)発生している。この日は処分場問題をめぐり、関係自治体以外の市町村も初めて集まる場となった。

 会議では、環境省の担当者が処分場の概要や安全性、県内の国有林を中心に選定を進めるスケジュールを説明した後、意見交換が行われた。
指定廃棄物の保管問題を抱える松戸市の本郷谷健次市長は、国が2014年度末としてきた設置時期を守るよう重ねて要請。
森田健作知事も処分場の早期確保を求めた。

 しかし、指定廃棄物問題とはこれまで直接関係がなかった自治体には、
選定場所の候補に挙がることへの警戒感は特に強い。
「共助の考えがないわけではないが、人口密集地も除外せず考えてほしい」(石井裕南房総市長)と東葛地域での設置を検討するよう求める意見も出た。
また「発生した県でというのは疑問が残る」(宇井成一香取市長)と県内受け入れ自体に慎重論も依然ある。

 これに対し、環境省は「(原発)周辺市町村は帰還前提で将来像を描いている。廃炉作業で土地が必要なこともあり現実的には難しく理解が得られない」(担当者)と県内設置の必要性を強調。
選定については「国有林以外にも民有地や市有地という議論もある」(同)と、国有林以外の選択肢も示した。

 同省は一四年度末の設置期限については「選定から一年みていただければ搬入可能。
建設しながら一時保管することも視野に入る」とするにとどめ、具体的な期限は確約しなかった。

 県が設けた一時保管施設がある我孫子市の星野順一郎市長は会合後、
市町村間で微妙な溝があったことについて「まだ初回。もうちょっと様子をみたい」と述べた。
 


次回開催は5月以降になる予定とのことです。
最終処分場候補予定地になりそうな自治体にとって、「はい、わかりました」というわけにはいきません。

話変わって、
8000ベクレル以下の放射性廃棄物を含む産廃を受け入れてきた君津の管理型最終処分場は、汚染水が漏れていたことがわかり、今、停止中です。

その後どうなったのだろう、ということで、5月に見学することも考えています。

原発再稼を認める人も、絶対反対の人も、ともに原発で一旦事故があれば、だれもが被害者になるのが、放射能事故の怖さです。

その汚染物質も、だれかが引き受けなければならないことも逃れられない現実になってしまいました。

だからこそ、しっかり住民とともに、監視し、声を上げていきます。
プロフィール

ichiharatomoko

Author:ichiharatomoko
     
1948年石川県生まれ
早稲田大学卒業
市原市議2期を経て千葉県議(2期目)
市民ネットワーク千葉県共同代表

子ども3人は独立し夫と2人暮らし、ネコ1匹
趣味は絵を描くこと、俳句、散歩、読書

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