2017/08
≪07  1  2  3  4  5  6  7  8  9  10  11  12  13  14  15  16  17  18  19  20  21  22  23  24  25  26  27  28  29  30  31   09≫
1票の格差
本日午後からは、私たちの「通信」の編集会議。
その前に、ちょっと時間があるので、最近気になっていることを一筆。

それは、「1票の格差」問題です。

現在、選挙に行くと、私たちは20歳以上ならだれでも、1人1票ずつ投票する権利を持っています。

年齢、性別、金持ち、貧乏を問わず、だれでも皆、1人1票です。

ありがたいことで、戦前の日本は、女性は投票権を持っていませんでした。
もっと前は、税金を一定以上納めた人しか投票できませんでした。

そんなことを思えが、今、だれもが投票に行けるのは、隔世の感であり、それは、正しく国民の選挙権です。

その権利ということで今問題になっているのは、1票の値打ちが、2倍を超えているのはけしからん。
ひとり1票の重み(権利)を考えれば、選挙区の地区割りを変えて、その差を二倍以内におさえるべきだ、
でなければ、違憲だ、という司法判断です。

もっともな判断で、まして違憲もしくは違憲相当とした司法判断に対して、
議員の方が、自分たちの選挙区が変わることに抵抗して、いままでその司法判断を無視してきたのはけしからんと言うのは、正しい主張です。

しかし、過疎と言われる地方出身の私としては、ここでちょっと立ち止まってしまうのです。

それは、関東、関西の一部都市に人口が集中してしまっている今の日本で、
単純に人口割りを適応してしまうと、
人口過疎に悩まされている地方の意見が、ますます国会の場に届きにくくなってしまうのではないかと危惧するからです。

北海道は、札幌などの一部地域を除けば、広い道土に対して、福祉や産業の仕掛けが大変で深刻な地域課題を抱えています。その他の地方も、大なり小なり苦しんでいます。

地方のがんばりだけでは追いつかないほど深刻な自治体も多くあります。

地方が、中央にたかって、全く無駄な公共工事を誘致してきた風潮があることは今も否定しません。

まして「国土強靭化」と称して、何でもありの大盤振る舞いをして、陳情合戦で国会ロビーが盛り上がっている今の政治状況では、
「地方を真に豊かにするための抜本的な施策を!」という議論を仕掛けることさえ気恥ずかしくもなります。

しかし、それでもあえて言わせてもらえば、

都市の暮らしは地方に支えられてきました。

四季折々の豊かな地方の暮らしがあってこそ、都市の暮らしが成り立っています。

目に見える経済効果だけでなく、精神の根っこである農業、林業、水産業、その他の地域産業や暮らしが、都市生活者を支えている現実も無視できません。

また、これまでも都市は、嫌なものは、米軍基地や原発や最終処分場など、なるべく都会から遠い地域に押し付けてきました。

そんなことをとりとめなく考えていると、100年先まで日本の自然を守り、育てて行くことを考えた選挙制度の見直しが必要だと思えます。

立法権・司法権の独立性の保持、そのためにあえて「違憲、選挙無効判決」を出した司法には、喝采を送ります。

と同時に、
真に地方に配慮した選挙制度の見直し議論が、議員の中からも起こしていくべきと考えます。

プロフィール

ichiharatomoko

Author:ichiharatomoko
     
1948年石川県生まれ
早稲田大学卒業
市原市議2期を経て千葉県議(2期目)
市民ネットワーク千葉県共同代表

子ども3人は独立し夫と2人暮らし、ネコ1匹
趣味は絵を描くこと、俳句、散歩、読書

最新記事
月別アーカイブ
カテゴリ