2017/08
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代表質問(2)特別な支援の必要な子どもたちに対して
代表質問のその(2)です。
今回、最も触れたかったところです。

◆特別な支援が必要な子どもの教育について

発達障害と思われる児童生徒は、約6パーセントと言われています。
誰もが地域で共に、ということは当然だけど、それでも特別支援を選ぶ場合もあります。

どこでも、適切な助言や対応がなされないため、教室でほったらかしにされたり、
クラスでいじめにあったり、本人が言われない劣等感に悩まされたりするケースも、あります。

また、不適切な指導や対応で、子どもたちがさらに深く傷つき二次障害を引き起こすこともあります。

だからこそ、児童生徒の障害特性などを十分に理解し、適切な指導を行うことが必要です。

まだまだ障害児支援や特別支援教育は発展途上にあると感じています。

1)通常の幼稚園に子供が入園してきた場合も必要な支援ができるように、幼稚園教諭に対する研修は?

(教育長答弁)幼稚園教諭への研修のニーズが高まっている。
 初任者研修において障害への理解や指導法、個別の指導計画作り、
 小学校や保育所との連携のあり方の研修をしている。

2)特別支援学級は、平成13年当時は全県で976クラスだったが、平成24年度は1842クラスへと激増している。
 人数は、知的障害10年で1651人増え、自閉・情緒障害児は10年で3521人とそれぞれ倍増している。

 急に増えた学級に対して教師を充当しても、その研修が十分でないと、子どもが置き去りにされる。
 
 様々な障害のある子が混在する教室で学ぶことは、
 子どもにとっても大きなストレスとなり、かけがいのない一年を無駄にすることになる。
 研修プログラムを十分精査し、現場教師の熱意とスキルを磨くことが必要だと思うがどうか?

(答弁)希望者には県総合教育センターを中心に実施している。さらに充実するよう進める。

(再質問)答弁は、「希望者に」ということだったが、それでは間に合わない。

3)小・中学校では、発達障害のある子どもは、
 ちょっと目立ったり、教師の初期研修があったりして、教師も障害児の理解がある程度できる。

 しかし、高校になると、発達障害があっても、外見からは障害が見えにくくなる傾向があり、
 生きづらさを抱えた子どもたちも、それなりに世の中との折り合いをつけることを学び、
 ちょっと変わった子、という評価で置き去りにされたり、
 教師の心ない対応や発言で深く傷ついたりするなどの二次障害を引き起こすことがある。

発達障害があると思われる高校生に対して、適切な教育や支援が必要であるが、
 高校の教員の研修はどのように行われているのでしょうか。     

(答弁)平成20年度からは、学校のニーズに応じて、
 希望者に生徒の自立や卒業後の支援を含む発達障害者に特化した研修をしている

 各高校において、特別支援学校から専門教師を招いて、事例研究などの校内研修をしている

4)全ての教員に発達障害についての研修はされているのか

(答弁)発達障害については初任者研修だけでなく、経験年数に応じた研修においても取り上げており、
 それぞれの年次の全ての教員が研修を受けている

5)次に福祉と教育の連携について
「ことばの教室」は、就学前に、言葉の発達に遅れのある子に指導・サポートする施策です。
 この教室は、単に言語に関する事柄だけでなく、
 こどもの発達全般にわたって指導助言があり、
 保護者にとっても何かと相談に乗ってもらえる強い味方となっています。
 しかし、就学と同時に関係が切れてしまうように思えることが残念です。

就学前の障害者福祉サポートと就学後の学校や教育委員会との連携の状況はどうか。
 また、相互研修はなされているのか。

(答弁)幼稚園や保育園との引き継ぎで就学前の支援の状況を把握し、就学後の指導に生かしている
    本年度から、南房総市を指定し、早期からの保護者への相談体制の確立や
   、幼児から就学後までの一貫した支援・指導の研究を進めている
 
【要望】
 就学前の福祉サポートと就学後の学校や教育委員会との連携と相互研修で、
 一貫した個別支援計画が必要であり、学校と福祉がお互いに情報交換しあえる場を持つことが必要と思う。
 福祉との連携は学校から福祉施設に働きかけることが必要。

(再質問)就学前の障害者福祉サポートと就学後の学校や教育委員会との連携&相互研修が、
 ほとんどないことがわかり、とても残念です。

 子供は、まず就学前は厚労省の福祉の支援を受け、その後は文科省の学校で支援を受けます。
 高等部まで続きます。
 そのため、高校を卒業したら、その後どうしよう、という親御さんの悩みにもなります。

 卒業後は再び福祉のサポートを受けます。
 学校と福祉の連携がなければ一人の人間が、
 厚労省と文科省に股裂き状態となることになります。

 だからこそ、一貫した個別支援計画が必要であり、
 学校と福祉専門家が互いに情報交換し合える場を日常的に持つことが必要なのです。

 互いの支援の力量を高めることにもつながります。
 ぜひ、教育委員会の方から、学びあう場の設定を呼びかけてください。再度伺います。

6)個別支援計画策定
 個々の子どもの既往歴等の記録や個別の教育支援計画をそれぞれ作ることが大切です。
 個別支援計画の策定について、特別支援学校・学級での策定率はどうでしょうか。

(答弁)23年度策定率は特別支援学校では100%、公立小学校では65%、公立中学校が63%。
 
 通常学級でも必要に応じて作成することとしている。
 しかし、小・中学校の特別支援学級での策定率は把握していない。

【要望】特別支援学級での個別支援計画はまだまだ不十分。策定率をあげてもらいたい。

7)通級指導教室は県下で191校、教室数は247教室です。
 そのうち132教室が言語障害指導を行う教室であり、
 その教室に通う子どもは全県で約2300~2400人です。

その通級指導教室では、単に言葉に障害のある子どもたちと発達障害と思われる子供たちが混在している。
 混在した状態で果たして個別指導が十分に行われているのでしょうか。

(答弁)通級指導教室では、発音など言語面の指導とともに、
  人間関係づくり、コミュニケーション能力の改善の指導を、
  通常の学級の担任や保護者と連携を取りながら進めている。

(要望)単に言葉に障害のある子どもたちと発達障害と思われる子供たちが混在していることがわかった。
  個別指導を十分に行うためには、どうすればいいか、問題を先繰せず検討してほしい。
  子どもの1年はほんとに貴重です。

8)障害種別の学級編成について
 学校訪問をして気になったのは、個々の教室では、様々な障害を持った子どもたちが、
 同じ空間で指導を受けていることです。
 異なる障害を持ったお子さんに対応するために、あれもこれも取り込んで、
 様々な情報が室内にあふれている、と感じました。

 北海道の「春にれの里」を見学したおり、
 そこでは、個人の障害特性に応じて徹底した個別プランを立て、
 当事者が混乱しないよう配慮の行き届いた、いわゆる「構造化」がなされていました。

 一日の大半を、そこで過ごす成長過程にある子どもに対しては、
 可能な限り個別の支援プログラムを組み立てることが、
 その後の社会適応能力を高めることにつながるのではないでしょうか。
 個別プランの立てやすい学級編成が必要ではないでしょうか。
 特別支援学校で、障害種別に学級編成をする考えはないでしょうか。

(教育長)法令に基づき、視覚障害者、聴覚障害者、知的障害者、肢体不自由者、
   病弱者の五つの障害種別に編成している。
   現在、在籍している児童生徒は発達の段階や障害の特性が一人一人異なり、
   複数の障害を併せ持つ児童生徒も多いことから十分に配慮しながら学級編成をしている

【再質問と感想】
 重複障害の子もいるのは理解できる。
 だからと言って、個別指導の大切さはいささかも損なわれないと考える。

 ひとくくりに発達障害といっても、子どもによって障害は違います。
 ある子にとっては何でもないことが他の子にとっては苦痛であったり、
 できなかったりします。
 雑多な場所にいるだけでも苦痛になる子もいます。

 いくら1クラス6人とはいえ、障害の幅がありすぎては、支援・指導は難しくなる。
 
 複数クラスを擁する特別支援学校ならば、
 ある程度、個別支援しやすい学級編成が可能なのではないかと思うがどうか。


9)特別支援学校や特別支援学級において保護者が付き添いや介助をしている実態はどうか。

(教育長)特別支援学校では、登下校、校外学習などの学校行事、医療的ケアーが必要な場合において、
 安全確保や心理的安定が必要な児童生徒に可能な範囲で、
 保護者に付き添いや介助の協力をお願いしている

 小中学校の特別支援学級では市町村教育委員会の指導のもと、
 各学校の実情に応じて適切に行われている。


【要望】
 親の弱みに付け込む形で付き添いを要求することは止めるべき。

8)特別支援学校を福祉避難所に指定してほしいという要望があるが、
  既に指定されている箇所数と、今後の方針はどうなっているか。

(教育長)本年1月31日現在、特別支援学校29校のうち、6校が福祉避難所に指定されている
 福祉避難所指定の要請があった場合には、市町村とも連携し対応する


 (要望)保護者にとり、大きな安心につながるのでできるだけ早く指定をしてほしい

9)高校進学を希望する生徒の、定員内不合格について。
 障害があっても県立高校への進学を希望する生徒が、
 千葉県では定員内不合格を出す事態が続いている。
 平成24年度の千葉県公立高校入学者選抜実施要項では、
 受験者が募集人員に満たない学校は、可能な限り入学許可候補者とすること、と書かれています。
 しかし定員内不合格は現に発生しています。
 東京、神奈川では定員内不合格は存在しないとのこと。
 千葉県では高校の定員内不合格を出さないための手立てはなされているのでしょうか。 

(教育長)選抜にあたっては、学力検査の成績、各学校の検査結果、調査書等を資料とし、
 高等学校の教育を受けるに 足りる能力、適性を校長が判定することとしている 
 各学校の実態に応じて可能な限り入学候補者として、定員の確保に努めるよう指導している


あれこれ、多岐にわたって質問し、かつ時間切れとなってしまいました。
段取りの悪さを痛感します。

次回は、その(3)です。   
プロフィール

ichiharatomoko

Author:ichiharatomoko
     
1948年石川県生まれ
早稲田大学卒業
市原市議2期を経て千葉県議(2期目)
市民ネットワーク千葉県共同代表

子ども3人は独立し夫と2人暮らし、ネコ1匹
趣味は絵を描くこと、俳句、散歩、読書

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