2017/08
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隣る人と一宮学園
午前中の礼拝の後、すぐに車で一宮町へ向かいました。

「隣る人」の映画を観たいと思っていたのですが、どうせなら、児童養護施設一宮学園での上映会、その後の語り合う会にも参加したいと思ったからです。
一宮学園外観

「隣る人」は、ある児童養護施設の8年間の一コマを淡々と撮り続けたドキュメンタリーです。

以下は、解説の一部に私の感想を混ぜたものです。

一緒にごはんを食べ、お手伝いをして、遊んで、絵本を読んでもらう
時には怒って凹んで泣いたって、同じ布団で寝れば同じ朝がくる

ここでは様々な事情で親と一緒に暮らせない子どもたちが
「親代わり」の保育士と生活を共にしている。

マリコさんが担当しているのは、生意気ざかりのムツミと甘えん坊のマリナ。

本来、親から無条件に与えられるはずの愛情だが、2人にとっては競って獲得しなければならない大事な栄養素。

マリコさんを取り合ってケンカすることもしばしばだ。

そんなある日、離れて暮らしていたムツミの母親が、ふたたび子どもと一緒に暮らしたいという思いを抱えて施設にやってくる。・・・。

別の子は、大好きな保育士と別れなければならない日が来る。耐え難い別離、泣き叫ぶ女の子。それを見つめるムツミ・・の痛ましい瞳。

辛くてどうしようもなくなっている子が「絶対死なないでね」と纏わりつくと、やさしく「大丈夫。絶対、死なないから。死ぬまで死なないから・・・」と、笑いながら抱きしめて話りかける。

壊れた絆を取り戻そうと懸命に生きる子供たちと、守ろうとする大人たちの日常。

大好きだよ、何があっても大好きだよ。そう言い続け、抱きしめて、子どもの悲しみや辛さに寄り添うマリコさん。

次第に、引き込まれ、静かに涙がこぼれ、いつのまにか愛されたがっているムツミに同化し、マリナの健気さに同化し、いっしょに布団に潜り込んで甘えているような気持ちになる。

マリコさんの姿に、かつて母として絵本を読み聞かせてやっていたころの自分、孫たちのちょっとした仕草、その子を可愛がる娘夫婦や、息子夫婦の姿が重なる。

暖かい、静かな涙に包まれて、映画は終わった。
掛け値なしの名作であり、是非多くの方に観てもらいたい。

その後、
一宮学園の山口主任から、退園児童の現状、課題・アフターフォローについてのお話。
18歳で高校を卒業し退園したあと、殆どの子は就職するという。
進学する子は1割。

就職支度金という制度があるが、部屋代(敷金等を含めたアパートの家賃)、免許取得のためのお金、生活用品、就職のためのスーツ、などなど・・・80万円~100万円は必要だが、26万8510円ポッキリしか出ないのだという。

東京都は、進学の場合、59万8千円が加算される。しかし、東京都在籍でないとだめ。
一緒に一宮学園で育っても、籍が千葉県では、その手当は受けられない。

また東京には、卒業後の離職者対策もあって、アフターフォロー専門の自立支援コーディネーターが各施設に一人配属されるようになったという。

東京ほどはできないとしても、ちっとは、千葉県も頑張ってほしい。

その後の意見交換の風景
一宮学園意見交換

最後にご挨拶する学園の園長先生です。
一宮学園園長

せっかく一宮まで来たのだから、ということで、その後別件で、近くのファミレスで打ち合わせをして、自宅に帰ったら、7時を回っていました。
プロフィール

ichiharatomoko

Author:ichiharatomoko
     
1948年石川県生まれ
早稲田大学卒業
市原市議2期を経て千葉県議(2期目)
市民ネットワーク千葉県共同代表

子ども3人は独立し夫と2人暮らし、ネコ1匹
趣味は絵を描くこと、俳句、散歩、読書

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