2017/10
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九州の再生可能発電
県議の自然エネルギー懇話会で7月12日~13日、九州へ資源エネルギーの視察に行ってきました。

鹿児島空港現地は、大雨警報が出ている、ということで、飛行機は40分遅れで出発。
なんとか現地へついて、午後は、大霧地熱発電所の現地視察。
外で、現場を見ることはできないので、室内での説明。

まず、我が国の地熱発電の概況。
地熱発電世界順位
我が国は、地熱発電では、埋蔵ポテンシャルでは世界第3位だが、実績は、8位。

まだまだ、今後、進む可能性がありそうだ。(日本の失われた10年は、痛い)

ここ、大霧地熱発電所の歴史。

1973年、霧島温泉郷と言われるたくさんの温泉のあるところで、計画のための調査がスタート。

1989年、九州電力、新日本製鐵、日鉄鉱業が「地熱発電に関する基本協定」を締結。
その後、鹿児島県、牧園町&粟野町に環境調査を申し入れ、等の過程をへて、1993年に塩業運転開始。

地熱発電は、化石燃料を使わず、地下から取り出した蒸気を利用する発電方式。

マグマだまりの上にある地熱貯留槽(地下1300m)から、井戸を堀る。地下では圧力がかかり230度の水が存在するのだという。その水が、地上へ出ると100度Cで沸騰するようになり、蒸気を発生させる。

蒸気と熱水を輸送菅でおくり、気水分離器へ。
これが、その分離器
離気水分水機
ここで、熱水と蒸気に分離し、
蒸気は九州電力が、電気に変換。

熱水は、また地下の還元井へ。こうして循環する。

温泉から離れて操業するので、温泉に影響はない。
しかし、地元温泉業界の理解がなかなか得られない状況は、全国各地で続いている、とのこと。

大霧発電所の発電電力は3万キロワット。一家庭約3キロワットの電気を使うとすると、約1万戸分をまかなうことになる。

年間の発電電力は約2億3千kWなので、ほぼ5万4千kl(ドラム缶27万本分)の石油が節約できることになる。

最近10年間は、90%の利用率で貯留層を安定して利用しているという。

お天気が良ければ、外の施設を見ることができたのだが、あいにくの土砂降り、おまけに、霧!。

写真は玄関先のジオラマです。
地熱発電模型の前

本来は、熊本泊で、翌日午前中にメガソーラーのLIXIL有明SOLAR POWERを見学するはずだったけど、
熊本は、避難勧告まで出て死者まででている「経験したことのない雨量」。

とても、バスでの移動は無理、ということで、急遽、新幹線で福岡まで行くことになった。

しかし、新幹線もストップ。
「運行していません」のテロップが流れ、急遽、近くの軽食屋さんでお茶などしていたら、一時間後、新幹線が私たちを置いて出てしまった。

なんとか、次の次の新幹線で、福岡へ。
(その後の後続の新幹線は再びストップ!)
福岡泊となりました。あ~疲れた。

翌日は、メガソーラー見学は無理なので、午後の西日本技術開発/地熱部視察予定を繰り上げて、午前中に伺う。

移動のバスは土砂降りの雨。
ガイドさんが、のどかに、郷土のお土産話などしているのが、なんとも不思議。
みんな、窓の外の雨に目が点になっているというのに・・・。

西日本技術開発(株)は、福岡市内のビルの中。
創業は昭和42年。
資本金4000万円だというのに、技術系460人、事務系66人の計526人の優秀な人材を揃えた主に建設コンサルテイングの会社。

会社概要は、ホームページ等で見てもらうとして、私たちが、この日、伺ったのは「地熱」部門の方々。
西日本技術開発の説明

スタッフ総勢40名。
業務の内容は、
●地熱発電の基本設計、調査、探査&新技術開発
●地熱関連利用施設の設計・工事監理
●その他、関連事業もろもろ

九州地熱発電の草分けとなった大分県の八丁原地熱発電とその後の監理を含め、今や、国内外のその活動の輪を広げている。

多彩な事業・団体と連携しながら、世界に、その技術、ノウハウを伝播。
海外プロジェクトの説明

地熱には、いくつものメリットがある。
CO2排出量が、他のエネルギーに比べて、極めて低い。
地熱資源は、わが国家固有のエネルギーである。(なんたって地震大国)
また、地方電化、地域振興の契機と成りうる。(送電するより、地産地消)

規模によっては、50万バーレルの油田を掘り当てたようなもの。
また発電のみならず、様々熱利用が可能であるため、今や、世界展開している。

わかりやすいパワーポイントによる説明。
地熱資源の豊富な地域は、プレートの沈み込み地帯。(つまり日本も)

各国の地熱発電設備容量は
1位  アメリカ
2位  フイリピン
3位  インドネシア


8位  日本(わずか54万kW)
さらに今後、世界は、急激に地熱利用が進むだろうと考えられる。
(日本は、付いていっていない)
今後は、発展途上国で、ますます地熱発電は急激に増えていく。

同事業所は、国際的な競争と実績で、世界有数のコンサルティング業を展開している。
インドネシアでは、国家のマスタープランをつくり、それに基づいて予算をつけて推進している。

その他、フイリピン、メキシコ、中米(コスタリカでの第1号は、西日本技術開発)、南米、
アフリカ(エチオピアでもプロジェクト。ケニアでは、国立公園の中に建設。日本は、国立公園の中には、一歩も入れさせない)
そして、東欧、中東。トルコはとても親日的で協力的。

日本の地熱発電の容量は2000万kWとも言われている。
しかし、国立公園等の問題を除外すると、現実的には200万キロワットくらい。

それでも10万kWの発電所20箇所と考えれば、相当大きいことがわかってもらえると思う。(微妙な言い回し)

温泉(バイナリー)発電の説明も。
地中深くに蓄えられた地熱を利用するのでなく、もっと浅い温泉のお湯(70度C以上)で、沸点の低い媒体を加熱・発電させ、その蒸気でタービンを回して発電する方式。

(媒体には、有機媒体、代替フロン、水、アンモニアなど)

温泉主さんの理解が得られ、設備投資できれば、温泉主さんにとってもメリットはある
(しかし、一定の規模が必要。となりの畑から温泉が出たから、すぐバイナリー発電とはいかない)

太陽光発電の余剰電力買取に42円がつくのなら、地熱、バイナリー発電にもメリットが付けば、きっと、もっともっと広がるはず・・・、とのコメントも。

ホントにそうだ。

千葉県は、地熱発電の可能性は低い、と決め付けるのでなく、様々な新エネルギーの可能性や調査等は、やって見る価値はある。

大分県では、やはり、県の前向きな積極支援もあったという。

何にしても、国のいいなりになるだけでは、新エネルギーの可能性にはたどりつけない。

帰路の飛行機も、しっかり遅れた。

「経験したことにない豪雨」に最後まで悩まされた旅となった。
豪雨はまだまだ続いている。くれぐれも、注意を!

プロフィール

ichiharatomoko

Author:ichiharatomoko
     
1948年石川県生まれ
早稲田大学卒業
市原市議2期を経て千葉県議(2期目)
市民ネットワーク千葉県共同代表

子ども3人は独立し夫と2人暮らし、ネコ1匹
趣味は絵を描くこと、俳句、散歩、読書

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