2017/10
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はるにれの里視察(その2)
はるにれの里(その2)は、写真で説明していきます。

発達障害の方々にとって、一番辛いのは、何を要求されているのかわからないこと、だから段取りを付けて、それも言葉で指示を出すのでなく、視覚化してその順番を示してあげること。

まず、藤代さんが持っているカードを見てください。これは病院へ行ってすることの順番です。
藤代病院順番

座席にすわって待つ。
先生に呼ばれて診察を受ける。
診察を終わる。
また椅子に戻る。
など、行動の一つ一つクリアすると、そのカードをはがして別のボックスに入れます。
そうすることで、落ち着いて、次の行動に移れる、というわけです。

食事は、これ
スケジュール確認カード
コップ、箸、さら、などが貼り付けてあります。より具体的に何を持つか、段取りがわかります。

手を洗う場所の説明
手洗い場所の確認
コップ、箸などがセロテープで貼ってあります。
(コップの現物のほうがいい人、カードがいい人それぞれどちらでも対応できるよう、両方あります)
段取り通り、自分で行い、済んだら一枚一枚カードを戻します。
あくまで、自分で納得の上、行動できます。

こっちは手を洗う順番
手を洗う順序
自閉傾向の方は、
視覚情報がわっといっぺんに目に入って整理できない人が多いので、
段取りを一枚だけ示す(あとは情報を隠す)という手法のこともあります。
(ここでもあくまで個別対応)

落ち着いて食事を自分で出来るので、
通常ならグチャグチャにされそうな花(造花)はまったく視野に入らず、見向きもされず、今も綺麗なまま。
後ろの花は見向きもされず説明
私の後ろの花に注目してください。

また、本人が何が好きで関心を持つのか知るために、
複数のアイテムを準備します。
かぼちゃ、人参、とうもろこし、それぞれ現物のミニチュアとカードです。
一番先に手をだしたものが、本人の好物であり、好きな情報アクセス手法になります。
個別のカードと素材
好きな食べ物は何?カードの方が好き?現物の方が好き?
ここでも本人の傾向がつかめます。

また好きなものを選ばせる事も、大事。
自分で選択して次の行動に移す、という訓練になります。
しかし、幼い頃から、選ぶこと、自分の欲求が満たされることの体験がないので、
まずは、選択することも大切な訓練になります。

その時、ラーメンととんかつどっちが好き?では、どっちも好きなので選べないことになる。
(私たちだって、なかなかレストランで、食べたいものを決められないじゃないですか。)

そこで、好きなものと嫌いなもの、
ここでは納豆とラーメン、のどちらかを選んでもらいます。カードです。
ラーメン納豆カツ選ぶ

これは外出のドアに貼ってある靴やミニチュアの車。
外出カード
靴は、歩いていく場合。
白い車なら病院へ。
色つきの車は通常の外出。
そして、隠し球は、ゴールドの車。
美味しいスイーツが後であたるスペシャルディ用の車です。
説明して下さる中野さん
ドアのそばで中野さん

これは、お掃除の段取りの矢印。我が家にも必要かも。
掃除→

さて、これはなんでしょう。
トイレの神を切る
実は、トイレットペーパーをカットしているのです。
障害者の方は、どれだけ紙を使えばいいのかわからないので、その紙を必要な長さに揃えます。そしてトイレでは3回までこの紙を使う、というルール化をしてあるのだそうです。(この作業は障害者自身がおこないます)

あっけにとられ聞き惚れる視察の仲間たち。
トイレの紙の説明を聞く

そしてこれが、トイレの中。実際に3つの箱に切ったトイレットペーパーが並んでいます。
さすが!
トイレ現場3つの棚
時間延長してのお話ありがとうございました。

こうした取り組みがあって、障害者が施設外へ出ることができるのだな、と痛感しました。

最後に、強度行動障害に苦しんできたAさんの一本のビデオの紹介です。

A子さんは、見事に一人暮らしをしています。

淡々と規則正しく、起きて、着替えて、洗濯して、朝食をとって、外出する。
・・・また帰宅して、食事して、洗濯物をたたんで、歯磨きして寝る・・・・。

そんな当たり前の暮らしを世話人さんに支えられながら実現しています。

しかし、ちょっと不思議なのは、
「シャンプーがなくなりました」と当事者の方が言うと、
どこからとも現れた無表情の人(ヘルパーさん)が、シャンプーを手渡すこと。

その時、ヘルパーさんは、何も助言せず、無表情に言われた用事を済ますだけ。

いわば「黒子に徹する」態度です。むやみとニコニコしたり、話しかけたりしません。

A子さんは、まるで家に自分以外いないかのように、暮らしています。

実際は、ヘルパーさんは、一室(控えの部屋)に控えていて、A子さんから「洗剤がなくなりました。」などと、要請があると、部屋から出て、淡々と必要な事をしてあげます。

このマニュアルをしっかり守れるかどうかが決め手となります。

とかく、親切な気持ちでいっぱいのヘルパーさんは、
なんとかコミュニケーションを取ろうとして、
あれこれ、手伝ってあげたりしてしまうのですが、それは返って、当事者の方にとって、混乱の原因となるのだそうです。
ヘルパーさんは、余計なことをしない。あいまいなことをしない。
適当にやっておくことをしない。しっかり待機する。

などの訓練を受け、その後、ケアホームに派遣されます。
(通常3人位の方が交代で控えています)

ケアホームは4人の当事者の方に対して、支援員が一人。この人は、夜泊まったりします。
それ以外の日中は交代のヘルパーさんが対応します。

ヘルパーさんは毎日交代でも当事者の方は気にしません。
本来、人刺激に弱い自閉症の人たちなのに、
1週間で何人変わろうが平気だそうです。

きっと、必要に応じて差し伸べられるロボットの手のような役割をしているのだと思います。

親御さんにも、このビデオを見せると、唖然とするそうです。(そして、安心も)

施設内でも、私たちが説明を受けていても、全く気にせず、
淡々と食事をしたり、私たちの前を横切ったりする当事者さんが、穏やかで、不思議でした。
プロフィール

ichiharatomoko

Author:ichiharatomoko
     
1948年石川県生まれ
早稲田大学卒業
市原市議2期を経て千葉県議(2期目)
市民ネットワーク千葉県共同代表

子ども3人は独立し夫と2人暮らし、ネコ1匹
趣味は絵を描くこと、俳句、散歩、読書

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