2017/08
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教科書展示会に行ってきました
本日、雨。教科書展示会場に行ってきました。いつもの市原市教育センターです。

まずは、「あってはならない」育鵬社版、自由社版の歴史、公民教科書を見る。

育鵬社版は、ちょっと変だが、変が目立たない。しかし、自由社版はすごい!

歴史教科書に神々の系図がばっちり載っている。(イザナギ、イザナミから始まる系図。天皇家だって恥ずかしいだろう)

以下、2ページづつの解説があり、そのタイトルや、記述の一部、私の感想などを列記する。

〇国譲り神話と古代人・・・・日本は平和の裡に統治権の移譲が行われた。戦争によらず、話し合いで国譲りを行ったのである。日本人はえらい。戦争によらず、話し合いで国譲りができるのである。しかし、出雲も情けない想いをしたので、気の毒に思って、大和の国が立派な出雲大社を建ててやった。・・・平成15年に出雲大社を訪問された皇后陛下は、次のようなお歌を詠まれた。「国譲られましし大神の奇しき御業を偲びて止まず」・・(これでは、古代の出雲の統治者は怒るだろう。)

〇日本という国名のおこり・・(神話も歴史もごたまぜ。国名の説明で2ページはすごすぎる)

〇武士道と忠義の観念・・・赤穂浪士礼賛。主君への忠義とは何か。「公」のために働くことである。・・・(繰り返し、繰り返し、洗脳されるまで、忠義・愛国を語ります)

〇まきをしょった二宮尊徳の銅像のでかい写真。(ぎょっとします。尊徳さんも、さぞや迷惑)

〇伊藤博文・・・(見開き2ページで、これでもか!と絶賛。こんな偉人をもっと評価しよう、という意図)

〇戦時中の写真・・(贅沢追放運動の旗を美しい女性が高々と振っている。フランス革命の自由の女神風?)

〇占領下の(批判を許さない徹底した)検閲と(日本人の自国の対する見方に影響を与えた)東京裁判・・・((  )は、しっかり枕詞としてついている)

〇日本の底力を世界に示した東京オリンピック・・・(このタイトル事体、中国が北京オリンピックで国威発揚したと宣伝しているみたいで恥ずかしい)

〇昭和天皇、国民とともに歩まれた生涯・・・・(大きな写真と、これでもか、というちょうちん記事が見開きいっぱいに書かれている。)

戦後文化人では、三島由紀夫、石原慎太郎の写真が真っ先に載っている。(美空ひばり、手塚治虫も出ているが・・・)

「もし戦争が起こったら」国のために戦うか?という質問に「はい」と答えたのは日本が最低(15.1%)だ、と記述。…(言外に「嘆かわしい」・・・・というニュアンスが透けて見える)

これまで市原が採用してきた社会科の教科書は「東京書籍」。どれどれ、その内容は?

p80:「自治都市・堺とその遺産」の解説。地域主権、地方分権の歴史がかつてあったことを示している。

p84:東アジア世界の朝献体制と琉球王国・・・朝献体制とは漢のころから始まった制度で、世界の覇者と自認してきた中国に周辺諸国の支配者が使節団を送り、皇帝に貢物を差し出してきた制度。ここで琉球王国について、その歴史、繁栄、その後についてかなり紙面を割いて解説しているのは、なんだか、うれしい。(私たちのころには、琉球に関する記述は、ほとんどなかった)

p248:現代の環境問題・・・水俣や公害、その他についても詳細な記述がある。これも嬉しい。

こんな教科書が、また採択されればいいな、と思う。

公民教科書も、自由社が、なんたってダントツ、すごい!

男女共同参画社会・・・(よくあるバックラッシュの言い分が載っている。)

家族の中で育つ私たち・・(家族が大事、自分より家族を、そしていざとなったら、お国という大家族を・・・)

基本的人権・・「多数決によっても奪われない国民の固有の権利ですが、「公共の福祉」に反しない限りにおいて認めるとされています。」・・・(わざわざ、ゴシック太字で書くか?)

国民主権・・・「国民全体として持っているもので、基本的人権のように、国民一人ひとりが別々に持っているものではない、とされている。」・・・・(これも、ご丁寧に、ぬきだして注釈!)

p54:憲法改正の手続き・・(・自衛隊は現憲法では違憲になる。だから改正しなければ。ほかにもあれこれ変えなきゃ、日本は成り立たない、とゴシックで書きだして、とにかくだから早く改正しよう、というスタンス。改正の手続きは、こうだよ、と解説。)

p58:天皇の役割と国民主権。天皇のお仕事。・・・事細かにあれこれ・・・古来から続いている、と。くどくど。天皇はえらい、天皇は忙しい、だからもっと天皇を敬おう、ということらしい。

時間切れで十分読めなかったが、そのあとで読んだ「東京書籍」の公民教科書は広く世界に視野が開けていて、自由社を読んだ後だったから、なおのこと、良識的に見え気持ちがホッとした。清水書院も、読み応えあり。後は読めなかった。ごめんなさい。

ちょっと寄り道して国語、理科などものぞいてみた。それぞれ、子供たちに何を伝えるか、何を伝えたいか、どう伝えるか、など編集者の想い、理念が熱く込められていて、改めて、子供にとって教科書って大事だな、と思った。

国語の「教育出版」は、わたしのごひいき。聞いたら、市原の国語教科書は、教育出版なんだって。嬉しい!

市内の学校の先生も来ておられた。だれでも行けます。

教科書展示会、ぜひ足を運んでください!そして子供たちには、絶対、変な教科書は与えないよう、今後の教科書採択の行方を監視しましょう。


プロフィール

ichiharatomoko

Author:ichiharatomoko
     
1948年石川県生まれ
早稲田大学卒業
市原市議2期を経て千葉県議(2期目)
市民ネットワーク千葉県共同代表

子ども3人は独立し夫と2人暮らし、ネコ1匹
趣味は絵を描くこと、俳句、散歩、読書

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