2014/06
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諮問討論
諮問(しもん)ってなに?
・・・・・「意見を尋ね求めること」です。
ここでは、知事が議会に対して「意見を伺う」ことです。実は私も、初めての体験!

市原と君津の市境にある川谷(かわやつ)という場所に、10年以上前に不法投棄し逮捕された業者が、
県を訴えたのです。

行政がかってに代執行(代わりに除去をおこなう)して、その代金を払えと言ってきたが、その量が、当初言っていた量と違いすぎる、費用も過大すぎる、当初は88立方メートルだと言ったじゃないか、けしからん、約束違反だ、と言って、県の督促に対して「異議申し立て」をしたのです。

前代未聞!(°д°)

こうした訴えがあった場合、知事は議会に対して、訴えの扱いをどうするかについて「諮問」し、20日以内に議会は回答すべき、というルールがあります。その20日の期限内に、議会は知事に対して、訴えを受け付けるか、棄却するかを回答しなければるので、本日の、いわば臨時の環境生活常任委員会となったわけです。

委員長は、筋違いの業者の訴えを「棄却」
私たちも、委員長判断に賛成です。

でも、2年前から、この一件について、いろいろ聞き取りをしたり、現場を見たりしてくると、どうも、両手をあげて行政のやり方に「賛成」とは言えない気分だったのです。

そこで、本日の私に討論です。

以下、登壇して話したことの途中からですが、お読みください。

******

発端は平成12年、今から10年以上前のことです。
君津/川谷地区、君津と市原の市境でTという業者によって残土事業が行われました。
しかしTは事業開始後わずか2年で倒産。現場はそのまま放置。地権者は行方不明。
持ち主もはっきりしなくなった同地周辺には、次々と、おそらく複数の業者が不法投棄を行ったと思われます。
当時現場は、治外法権のような惨憺たる状況でした。

平成15年、その不法投棄を行った業者の一人を、たまたま別件で捜査していて突き止め逮捕したのは、
千葉県勝浦警察でした。
排出事業者は埼玉県の(株)信栄。
処分を請け負ったのは野田市の元産廃収集運搬業者である(株)スリーエースとその役員4名。
また運んだのはダンプ運転手等3名。

今回、訴えを起こした業者です。

警察は、業者を逮捕はしましたが、そこまでが警察の仕事。
この後は、環境部の仕事のはずですが、汚染物質を調査することも、除去することもなく、そのまま放置しました。
さらに現場は荒れ放題となりました。

その間、君津地区の住民からも指摘は受けていたと思われますが、廃棄物指導課は、対応してきませんでした。

平成18年に、現在の地権者が競売で、約9万㎡の土地を購入。
この地権者も、その後すぐに土地を利用することはせず、そのままの状態でおいてきました。

そして、時は流れて、平成24年6月11日、地権者が、土地を利用する為に現地調査をし、
有害化学物質が入っていることが判明。
掘り返したところ、あまりの異臭に驚き、現地調査結果を県に報告。
このままでは健康被害の恐れもあるということで、県が代わって7月に再調査し、
7月25日に環境基準の2000倍のジクロロメタン等の有害物質が入っていることが判明。

翌々日の7月27日には10年前に不法投棄した業者に88㎥分の汚染物質除去の措置命令を出しました。
命令の執行期限は8月10日。
排出事業者「信栄」は、倒産して資金力はゼロ。
スリーエースは、撤去をしたいと申し出ましたが、措置命令を充足するような計画は示せませんでした。
そして9月12日には早速、行政が代執行を開始。わずか1ヶ月後です。

なんと10年間、何もせず、動きの鈍かった環境部が、にわかに、目の覚めるような迅速な対応を始めました。

私たちが県廃棄物指導課から代執行に至る経過説明を聞いたのは、平成24年の9月議会の前。
今から2年前です。

汚染除去の現場へも行って見ましたが、周辺は鼻をつく異臭が立ち込め、防護服に身を包んだ作業員と環境部職員が立ち会っていました。
川谷2
2度目に行った時は、フレコンパックの山。これでもかなり運び出した後で、半分くらい?
川谷1

私は、「除去はありがたいのですが、一旦始めれば、この辺り一帯、すべて不法投棄現場なので、際限がないほど広く、深く作業現場が広がりますよ。」と指摘しました。
通常、代執行は、よほど訴えてもほとんどなにもしてくれない行政が、にわかに動いたので、2年前の常任委員会でも質問しました。

気になることをいくつかあげます。

1) 悪質業者が逮捕されたとき、警察から県廃棄物指導課へも通知があったと思うが、
廃棄物指導課は、なぜ、その時、業者に、すぐに汚染物の除去等の命令を出さなかったのか?

2) 平成18年に現在の地権者が同地を買った時には、そこに汚染物質がどっさり埋まっていることは周辺の誰に聞いてもすぐに分かること。
百歩譲って、競売の書類に過去の土地利用の状況が書かれていないので知り得なかったとすれば、
土地購入者は、不当に高い土地を買わされたとして損害賠償を請求してもおかしくない。
また、おかしな物が入っていることを承知で買っていれば、
地権者にも汚染物質除去の費用負担が発生するのではないか。
なぜ地権者には代執行の費用負担は、させないのか?

3) 千葉県内には、不法投棄が最も激しかった時代の負の遺産の現場が数え切れないほどある。
とりわけ県が定期的に周辺への影響など調査している案件が16箇所もある。

しかし、県は周辺影響調査はしても、代執行には慎重である。
その理由として、
①優先順位がつけにくい。
②今のところ、周辺に影響が出ていない。
③一々取り上げていたらいくらお金があっても足りない。キリがない、  ということです。

4) 川谷の汚染物質は、25年3月までの代執行分は、総量1100トン。
費用は当初予定した700万円程度を大きく上回り、6200万円にまで膨れ上がりました。
「費用はどこから捻出しましたか」と聞くと、
1億円の枠予算をとってあるので、そこから出したとのこと。

しかも、それで終わりにするのでなく、現在、さらに9万㎡のうちのかなりの土地についても追加調査をし、さらなる代執行を検討しています。
どんどん代執行の範囲が広がっていくので、
今回当時不法投棄した業者らが、
自分たちが撤去を命じられたのは88㎥であり、
あくまでトラック10台分だけだと、主張して異議申し立てを行ったわけです。

さらに今、行政が出した新しい撤去命令は、
業者の着手期限を平成26年6月30日、
履行期限を12月31日としています。
年内ギリギリの12月31日から逆算して、撤去命令を出したのでしょうか。

5) 「住民の訴えがあったわけでもないのに、なんで、今回は、ここまでしてくれるの?」
と担当者にお聞きすると、
「そこは、貴重な水源ですから」との回答。
水源であることは、今に始まったことではなく、ずっと以前から貴重な水源だと言う事はわかっていました。
だからこそ、水源を守れ、不法投棄を許すな、と主張してきたのです。

私は、決して、かつて有害物質を不法投棄した業者をかばうつもりはありません。
今回の異議申し立ては、当然棄却すべきです。
今回の行政の対応にも、法的な問題はありません。
しかし、違和感は拭えず、ここで一言討論させていただきました。

今回を前例とするならば、県内各地に、除去して欲しいところはたくさんあります。

市原市養老川妙高地先の環境ホルモンのような汚染物質や、
硫酸ピッチの応急処理後のスラッジもそのまま放置されています。

今、請願が出されている市原鶴舞地区の残土処分場計画あたりも不法投棄があったところです。
担当者に、不法投棄された現場の境界を明確にするためにも、ボーリング調査をお願いしていますが
、「目視」で不法投棄の範囲を決定するだけ、と主張されます。

予算枠があるのなら、最大限活用し、少しずつでも汚染物質の除去を進めて欲しい、と強く要望します。
以上、長々申し述べましたが、討論を終わります。


*******

本日は、「千葉女性県議の会」で、東京都議会議長に対しての抗議文を作成して、郵送することも行いました。
会派の女性議員は、忙しい時間の合間を縫って、お昼休みも喧々諤々、あたふた(゚o゚;・・・
・・・・;(o´Д`)・・・疲れました・・・。

以下は、その抗議文です。(原文には、7人の女性県議の署名が入っています。)

*******                                    

東京都議会議長 吉野 利明 様
                         2014年6月24日
   
都議会におけるセクシャルハラスメント暴言・野次に対する抗議及び要請
     
 
議場は議員にとって、議員の本分である議論を行う最優先の場である。
議員たるもの議会質問に当たっては事前に万全の調査をし、市民・県民の暮らしの向上のため討論、質疑を行う。
質問する議員にとって登壇は、自らの想いや政策実現のためのまさに勝負の場である。
また、登壇者以外の議員も、質疑に対しては敬意を払って傾聴することも、当然の職務である。  
 
先般6月18日、東京都議会第2回定例会本会議での塩村あやか議員の一般質問において「早く結婚したほうがいいんじゃないか」「子どもを産めないのか」といった女性を揶揄するセクシャルハラスメントの野次を、登壇した議員に投げつけるような行為は許しがたい暴挙である。
これらの行為は議会の品位をも貶めるものである。

同じ地方議会で活動する女性議員として、
このような女性に対する人権侵害行為が放置されることは決して許されることではなく、
東京都の都議会議員の発言であっても看過できない。
 
2012年度日本の国会議員に占める女性の割合は、世界の190カ国中161位であり、地方議会における女性議員の割合は、11%にすぎない。女性へのセクハラ発言や人権侵害が後を絶たない背景にはこうした男女平等が後方に追いやられている状況があると考える。
 
私たち千葉女性県議の会は、今回の都議会での暴言を他の議会での事件として見逃がすことなく、
人権侵害及びセクハラ野次を行った議員に対して厳重に抗議する。

6月23日、ヤジを発した議員の一人は名乗り出たが、これで幕引きするのではなく
今後さらに全ての暴言の事実・関係者を明らかし、厳正に対処することを求めるものである。

以上、東京都議会に対し、強く求める。              千葉女性県議の会



プロフィール

ichiharatomoko

Author:ichiharatomoko
     
1948年石川県生まれ
早稲田大学卒業
市原市議2期を経て千葉県議(2期目)
市民ネットワーク千葉県共同代表

子ども3人は独立し夫と2人暮らし、ネコ1匹
趣味は絵を描くこと、俳句、散歩、読書

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