2013/04
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福島視察 報告です
4月25~26日、「福島原発震災情報連絡センター」の総会&現地視察に参加しました。
大野ひろみさんが同センターの事務局長です。

この情報連絡センターは、「原発事故・子ども被災者支援法」を支援し、肉付け・予算化をめざし活動しています。

当日参加は、遠くは大分県からも参加し、岡山、新潟、静岡、東京、そして千葉からは、ネットの面々と藤代さん。
地元福島県いわき市の佐藤さんが案内やら、段取りやら手配をしてくださいました。
顧問の上原公子元国立市長がわざわざ駆けつけて参加してくださったのも嬉しい。

25日午後、「いわきゆったり館」で、総会。
ここまでの段取りをしてくださって、ありがとうございます。

総会が無事終了しました。全員集合の写真です。
総会写真

続いて、いわき市職員による現在の「除染計画」や、原子力災害対策や放射線健康対策、などの現状と取り組みの報告。

若い職員が、力を込めて「町外コミュニティ」の問題点について現状を語ります。
いわき市は、放射線量の高い双葉町、浪江町、大熊町富岡町の住民を受け入れています。
その4町だけで12,883人。4町の人たちがふるさとへ帰還するまでの拠点を整備する構想を「仮の町」として「町外コミュニティ」と呼んでいます。

しかし、その他の双葉郡の広野町、楢葉町、川内村、葛尾村から10,175人。
その他南相馬市、田村村、川俣村、飯舘村からも843人。

合計23,901人を受け入れています。

もともとの人口が約33万人なので、ものすごい人口増となりました。
交通渋滞、学校の児童生徒増、病院の混雑、など大変な状況で、
いわき市は、今後のまちづくりの方針も定まらず、深刻な状況です。

担当職員は、コミュニテイは一箇所に固まらず、分散型で住んで欲しい、と願っています。

国からは、
「平成12年の三宅島噴火による全島民避難の事例を
踏まえて対応するように」と言われていますが、
「納得いかない」と、いわき市は反発しています。

だって、考えてもみて下さい。
三宅島の避難民の数は3800人。
おまけに受け入れ先の東京はなんたって日本の首都で、世界の大東京で人口も財政力もけた違い。

一方、いわき市は、人口33万人の地方中核都市。
そこに23,901人の避難者が来ているのだから、比較する方がおかしい。

まして、原発事故で避難を余儀なくされている人たちです。
三宅島の事例とは、桁も、事情も違いすぎるのに、
あえて変な理屈を持ち出すお役員の魂胆が憎らしい。

これでは、避難者も、受け入れ自治体も疲れ果ててしまう。
(もうすでに疲れ果てている)

続いて、前福島県知事の佐藤栄佐久さんの講演です。
佐藤栄佐久前知事
地元福島でのお話しのせいか、佐藤栄佐久前知事もリラックスして、話してくださった。

「知事抹殺 ~脱原発に向けて~」は、衝撃的な書です。
その後、<「原子力ムラ」を超えて>でも、飯田哲也さんや河野太郎さんと共著を出し、原発の危険を訴えた前知事をいかにして「抹殺した」かを、詳しく語っておられます。
時の権力者が、誰かを排除しようとしてあらゆることをしでかす怖さは、戦前も現代も変わりません。

佐藤前知事は、一見強面ですが、終始、屈託なく話してくださいました。

夜は、食事をしながら懇親会。

翌日は、午前8時にマイクロバスで海岸沿いを北上し、3月25日に立ち入り禁止が解除された富岡町をめざしました。

まず、目に付いたのが、道路のわきにズラ―と並ぶ黒いフレコンパック。
慌てて写真を撮ろうとしたら佐藤さんが、
「これからいくらでもフレコンパックはありますから慌てないで!」
除染フレコン黒

走る車中からの写真で、少しボケていますが黒いフレコンパックです。
確かに佐藤さんが言う通り、延々と続いていました。(写真は慌てる必要がなかった)

除染した土壌の保管?可能なの?

除染の進捗状況は現在2%だとか。(公共施設周辺はもっと除染は進んでいる)
でも、一面の山林や広大な草地や田畑・・。除染はほんとに可能なの?・・・。

大熊町方面は行ってはいけません、という看板。
大熊町方面禁止の看板

バスの中では数人が測定器で放射線量を計測。
北上するにつれ、数値がどんどん上がっていきます。
比較的低く値が出る田中紀子さんの線量計ですが・・・
0.343μシーベルト・・・0.409、・・・0.433・・・0.446・・・0.524・・・0.656・・・0.885・・・1.17・・1.135・・・1.150・・・1.213・・・1.351・・・1.413・・・1.544・・・1.598・・


富岡町に入り、広野駅で、ちょっと下車。トイレ休憩。
使われなくなった駅舎、電車も時間も止まったままの風景。
ここだけ時間が止まって
被災地3

この地点で、地上50センチの数値は
0.736μシーベルトです。

バスは富岡町の中心商店街に入ります。歩道橋がぐちゃぐちゃ。
横断歩道ぐちゃぐちゃ
ここでは、住民が避難したあと、窃盗団が入り、さらに住民の気持ちを傷つけたということです。

商店街を抜けると、桜並木で有名な「夜の森」地区です。
桜並木は今は葉桜です。この辺で私のカメラはちょっと変になり、レンズがしっかり開かなくなりました。
画面が上下、少し黒くなっているのはそのためです、すみません。

桜は、ちょっと木肌がへんですが、花見に一時帰宅した人たちのために急遽除染のため肌を剥かれたのだそうです。因幡の白兎みたいです。(桜も受難)
桜は肌をむかれて
そのあたりの低めに出る測定器の値です。(もちろん車中で測った値)
桜1.530
1・530μシーベルトです。
別の測定器では、2μシーベルトを超えました!

外に出たら、きっと、この倍近い値が出るのでしょう。
除染してもこの数値!(除染した人たちの被爆が心配です。)
「帰還計画」がいかに困難か、イミのないことか・・・

だから原発なんか再稼働させちゃいけないんです。
子供たちの疎開を真剣に検討しなければいけないんです。

ここから先は立ち入り禁止のバリケードのあたりでバスはUターンしました。
DSCN3056.jpg
立ち入り禁止横

震災から2年経っても、まだ、足を踏み入れることもできない家々が、向こうに見えます。
ここに立ち尽くし、自分の家をゆっくり眺めることさえできない人たちが避難しているのです。

そんな人たちの気持ちを思うと、いわき市の苦悩も、ますます大変です。

次に向かったのが復興商店街「浜風商店街」。
久の浜駅です。
久之浜駅

ここ久ノ浜地区は、地震、津波、火事、放射能被害の4重苦に襲われました。
死者は50人、行方不明は13人にもなったそうです。

壊滅的打撃を受けた地元商店街は、それでも
「店を再開してほしい」という
地元住民の熱いエールを受け、小学校跡地に仮設の商店街を立ち上げました。
浜風商店街
今や、復興のシンボルとして、地域を元気づけています。
本も出しています。

復興の花を咲かせようという運動もしています。
復興の花

売り子の元気なおばちゃんたち。
無料でコーヒーと田楽を振舞っていただきました。
浜風のおばちゃん

直ぐに溶け込んで、一緒に元気におしゃべりする視察団のおばちゃんたち。
こんにゃくみそ田楽を食べています。うまい!こんにゃく大好き!
こんにゃく浜風

奥に写真資料館があります。
そこに入ると当時の写真があり、浜風商店街の皆さんが解説してくださいます。
展示館
被災直後の壊滅状態の写真
展示館2

 
次に向かったのが「みんぷく」です。
DSCN3102.jpg
このプレハブの建物が事務所です。

実は、今朝からマイクロバスの車中で「みんぷく」の発起人である赤池さんから様々な説明をすでに聞いていました。
みんぷく赤沢さん

「みんぷく」は、被災者や避難者への試験活動を、民間力を活かして、行政とつなげながら
きめ細かな事業を展開しています。

自称おまつり男の赤池さんだからこそ、ここまで活動を広げられたのだと思います。

防災となる松林の大切さや、お年寄りの見守り(傾聴のコツ)など、多岐にわたるお話。
防災に本気で必要なものは?という解説も。(赤池さんは、地元消防団員です)

最後の視察は市民測定室たらちね。
市民測定室

食品の放射能検査、ホールボディカウンター測定、そして甲状腺検査まで
ボランティアのお医者さんの協力を得ながら活動しています。
財源は様々な支援団体の寄付金です。

説明してくださった有能な鈴木さんをはじめ、スタッフはチャーミングな若い女性たち。頭が下がります。

ここ福島では、放射能測定は、ホールボデイカウンターにしろ、食品検査にしろ、子供達にとって絶対に必要なこと!
命と健康にかかわることなので、食品測定は1回500円、と格安です。

また、甲状腺検査は無料。志のあるお医者さんたちが駆けつけて、当番制でフル回転で検査してくれます。
お医者さんもスタッフも、命を守るために必死なんだな、ということが伝わってきます。
検査の張り紙

この日、1000ベクレルを記録した野菜がありました。
「コシアブラ」?なんですか?それは?
と口々につぶやいていたら、これです、と出して見せてくださいました。
コシアブラ
山菜で、おひたしや天ぷらにするのだとか。地元なら誰もが知っているんでしょうね。

甲状腺がんの検査機↓
DSCN3131.jpg
DSCN3132.jpg

プロのお医者さんが見れば、1日80人~100人検査できるそうです。
今のところ危険な「結節」は発見されていないそうですが、子どもの成長は早いので、異変への移行も早いと思われます。
福島県は、甲状腺検査は「2年に一度」でいいなどと云っていますが、
「半年に1度の検査が必要です」との明快なお返事が聞けて、良かったです。でも行政は、自分ではやろうとしないのはなんででしょう。深刻な事態が顕になることを恐れているのでしょうか。

たらちね」は写真ジャーナリストの広河隆一さんと協力して、
子どもたちの保養活動もすすめています。ぜんかいの国会での学習会では、広河さんが、優しく子供に寄り添うように発言しておられたことを思い出しました。

伊藤さんの「保養に行きたくとも、学校を欠席させることを渋る親が多い。
せめて、2週間でも、安心して学校を休める制度を作ってほしい。子供は、2週間でも場所を変えると見違えるように回復することが多いのだから・・・」

また「親たちへの保養休暇も補償してほしい。時に、母親が子どもと保養に行こうとすると、父親が邪魔することがある」との発言も。

こうした政治の場での制度改革は、本来、議員の役割です。
「たらちね」の皆さんのように、自ら検査や測定にかかわれないとしても、
せめて、私にできることをしっかりやらねば、と自らに問い返す1視察と学習会でした。
お世話してくださった皆様ありがとうございました。
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プロフィール

ichiharatomoko

Author:ichiharatomoko
     
1948年石川県生まれ
早稲田大学卒業
市原市議2期を経て千葉県議(2期目)
市民ネットワーク千葉県共同代表

子ども3人は独立し夫と2人暮らし、ネコ1匹
趣味は絵を描くこと、俳句、散歩、読書

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